内容説明
クマのプーさんは、偉大な哲学者！？のんびり屋さんではちみつが大好きな「あたまの悪いクマ」プーがあなたの抱える問題も悩みもふきとばす！世界中で愛されている物語で解いた、愉快な哲学入門。Ｅ．Ｈ．シェパードの挿絵も満載。
目次
１ この本はどんな本か
２ プーと古代ギリシア―プラトン、アリストテレスなど
３ プーと１７世紀の合理主義者たち―デカルト、スピノザ、ライプニッツ
４ プーとイギリス経験主義の伝統―ロック、バークレー司教、ヒューム
５ 後期経験主義―ミル、ラッセル、エイヤー、ポパー、ウィトゲンシュタイン
６ プーとドイツ哲学者たち―カント、ヘーゲル、ニーチェ
７ プーと実存主義―マルセル、ハイデガー、サルトル、カミュ
著者等紹介
ウィリアムズ，Ｊ．Ｔ．［ウィリアムズ，Ｊ．Ｔ．］［Ｗｉｌｌｉａｍｓ，Ｊｏｈｎ Ｔｙｅｒｍａｎ］
俳優として活躍した後、オックスフォード大学へ戻り歴史、文学の分野で博士号を取得。アーサー王伝説発祥の地、ティンタゲル在住
小田島雄志［オダシマユウシ］
１９３０年生まれ。東京大学名誉教授。東京芸術劇場館長
小田島則子［オダシマノリコ］
翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
82
プーの物語に、ソクラテスやアリストテレス、はてはデカルトやサルトルまで出してくる。愛すべきクマの作者がそこまで哲学思想を散りばめたとは思えない。ウィリィアムズは「こじつけ」の哲学的解説をしたのではなく、世間が苦手意識のある哲学をわかりやすくするためにプーさんのお話を引き合いに説明しているのだと思いたい。訳題にも問題があるのでは。原題では、おそらく「プーさんと哲学者たち」になるのだから。そもそも、大人の本は愛憎が混じりややこしいが、童話や児童書にはいつだって哲学や人生の本質が詰まっているものであるし。2015/04/28
tsubomi
4
2022.01.06-02.19:「クマのプーさん」というタイトルどおり、クマのプーさんに出てくるエピソードから西洋哲学の考え方を紹介。かわいいイラストが添えられていて癒されます。ギリシア哲学やドイツ哲学、カミュにも言及されていて、カミュって哲学者だったのか・・・、と。すべての哲学書は偉大な哲学者プーさんによって解説される(before プー)かプー哲学を解説する(after プー)かのどちらかしかないと豪語する内容で、わかりやすくも意外に専門的で、そういわれればそうかもなと納得の一冊。2022/02/19
さつき
1
読者に語りかける文が全くなかったら頭の中の整理が追いつかなくて挫折してたかもしれない本でした(笑)プーさんをあらゆる角度でいろんな捉え方してるので読み終わると達成感がすごかった(^-^)2016/02/20
さとみ
1
偉大なるクマであるクマのプーさんのことばから哲学を読み解く。大まじめに馬鹿らしいことをするイギリス的ユーモアを体現する本。実はけっこう難しい。2014/06/19
Ag
1
読んでて頭が痛くなっちゃいました。プーは頭のいいことで…今までおバカなプーと思って読んでたのですが、おバカは私でした(笑)これはある程度哲学が解る人向けに書かれていると思います。プーさんだから簡単だろと思って開くとちょっと大変かもしれません、でも読んだらプーの印象が変わることは間違いないと思うので新たな一面を知りたい方にはオススメです2013/06/13
