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人間はどこまで耐えられるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 372p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309251608
  • NDC分類 498.4
  • Cコード C0040

内容説明

私たちはときどき命の危険にさらされているが、たいていは気づきさえしない。人間が生きるには高すぎる高度を平然と飛行機で行き来して、凍えるような水の上を船で進む。しかし実際、毎年数千人が寒さや暑さで命を落とし、あるいは高山病で倒れている。本書は極限の環境における人間の生理学的な反応を説明しながら、人間が生きのびる限界を探る。

目次

第1章 どのくらい高く登れるか
第2章 どのくらい深く潜れるのか
第3章 どのくらい暑さに耐えられるのか
第4章 どのくらいの寒さに耐えられるのか
第5章 どのくらい速く走れるのか
第6章 宇宙では生きていけるのか
第7章 生命はどこまで耐えられるのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Uzundk

8
人間は科学者が予想するよりは頑丈だが、思っているよりはずっと弱い。宇宙が真空だと言うことは知っていても、宇宙服の中が何気圧でどういう気体があるかなんて、言われるまで想像したこともなかった。気圧が下がれば酸素が吸収できないし、高圧になれば窒素が溶け込み減圧を注意深く行わなければならない。生存可能な温度の幅も狭い。うーん知らなかった。生理学者の特権は「知的な冒険と肉体的な冒険を結びつけられること」だと著者は語る。人間にとって何が大丈夫で何が駄目なのか、この本はその冒険譚の一つ。たいへん楽しく読めました。2015/03/29

Yuji Hamano

7
凍傷の恐ろしさを実感した。 宇宙服や潜水服などの項目を読んでいると、いかに人間が生きていける環境を創り出す事が困難で繊細な事なのかを知る事ができ、今の当たり前が奇跡なのか実感することができる。2016/04/08

ゆきのすけ

6
山、海、暑さ、寒さ、身体、宇宙、生命。最後の章をのぞいて、それぞれ人間はどこまで(あるいはどうやって)適応できるのかがわかる。5章の健康は食べ物しだいという項と体力とは何かという項は特にじっくり読んだ。ダイエット本を読むよりも体の仕組みに沿った知識が得られる。ツール・ド・フランスのトップレベルのサイクリストは5900カロリーも一日に消費しているとのこと。自分ではおそらく体験することがないであろうことの数々、どれもこれも面白い。思わず顔をしかめてしまうような痛い(苦しい)記述もあるけれど。2013/03/21

亀千代1975

6
まず「耐える」という言葉からひっぱられて「我慢比べ」の紹介図書ではありません。あくまでも「生物としての人間」の、それぞれの環境における限界条件を、きわめて科学的に説いた一冊であります。ひとつひとつ項目で、そうか、と思わず声がでそうなエピソードがあります。とりわけ驚いたのがが「日本の、海女さんのお話」が出ていて、あらためてビックリ。 ▼今日からオリンピック開催(2日前、女子サッカーが事前開催)です。ドーピングや科学技術の用具に頼ることなく、ルールの中で、限界にチャレンジして欲しいです。2012/07/25

rivaner

5
タイトルはサブカル的な感じですが、内容はとても真面目な内容です。へー、なるほどねーで終わる内容もありますが、水の中に放り出された場合どうすれば良いのかなど生理学的?な見地から非常時の対処法を学べる部分もあります。所謂ウンチク本とは違いますね。2012/02/02

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