内容説明
中国紅軍は、抗日戦争期に入って、一般に「八路(パール)」と呼ばれた国民革命軍第八路軍と国民革命軍陸軍新編第四軍に改編された。『中国紅軍史』に続く、1937年から45年までの軍事史を最新の史料を駆使して徹底的に研究した中国人民解放軍史第2弾!
目次
第1部 抗日戦争時期の八路軍、新四軍(抗日戦開始と国共再合作;抗日根拠地の建設;国共関係の悪化;百団大戦と日本軍の反攻;精兵簡政と整風;抗日戦の勝利)
第2部 各地根拠地の形成と発展(犠牲救国同盟会と山西新軍;山東抗日根拠地の成立と発展;茅山根拠地の形成―新四軍の初期の活動について;江南抗日義勇軍について―初期新四軍と地方武装)
第3部 八路軍、新四軍の実相(編成と装備;政治工作;民衆工作―兵役動員を中心に;毛沢東軍事思想の発展)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
3
日中戦争期の中国共産党軍の記録を、様々な資料を引用して構成した貴重な本。この時期、日本軍と戦うため、それまで対立していた国民党と共同行動を取るようになるが、それは当初の数年だけで、以後は国民党との衝突が激化し、日本軍と国民党軍という二つの敵と戦わざるを得ない状況にあった。この本では、華北の毛沢東直系の八路軍よりも、華中に割拠していた共産党軍の集合体である新四軍の記述が多い。その理由は「八路軍に関する研究は多いが、新四軍の研究は未だ不十分である」から。この本を読むと、中国大陸の戦乱の複雑怪奇さがわかる。 2023/07/05
天茶
0
24p