内容説明
“愛は、実現の不可能性によって育成されてゆく”登校拒否の天才少年エルネストが体現する神の不在、静かなる絶望…。旧約聖書に触発されたデュラスの最新ロマン。フランスで大ベストセラー。デュラスの最新話題作。
感想・レビュー
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akubi
4
秋のにおいを孕んだ風にふかれながら、見知らぬ家族の会話を聴いていた。 風が語る、ある家族のはなし。 そのリズム。ちぐはぐな可笑しみ。憂鬱な秘密。陰惨な現実。 夏の激しい雨は、じっとりと、痕 を残してゆく。 『この世界はできそこないだね、エルネスト君。』。 神の見えないわたしたちはみな、絶望の淵にいる。？ それが、こんなにも美しく響いてしまったら、どうしたらいいのかわからない。 2019/09/30
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1
知性, あるいは愛.2015/09/01
