内容説明
シビル・エンジニアリングとは、市民のための技術である。そのシビル・エンジニアの立場で、なぜ千数百年も追い越すことができないほど古代ローマ水道の技術水準が高かったのであろうか、という疑問の解明を目指したのが本書である。技術とは当然、思想に裏打ちされたものであるから、水道を必要とした考え方は、どのようなものであったのかも解き明かす。
目次
序章 古代のローマ水道の意義と評価
第1章 古代ローマは、どのように下水の処理をしていたのか―古代ローマの下水道とトイレの話
第2章 古代ローマはなぜ長大な水道を造り、トンネルや水道橋を多用したのか―古代ローマの水道幹線の話
第3章 七つの丘の町と称され、起伏に富んだ首都ローマ全域に、どのように動力もなしで給水できたのか―ローマ水道の市内給水の話
第4章 大規模な公共浴場は、なぜ造られたのか―古代ローマの泉と浴場・水車の話
第5章 大規模な施設は、どのように造られたのか―古代ローマの水道建設技術の話
第6章 なぜ古代ローマは水道を最重要視したのか―水道を通して見たローマの繁栄
ローマ水道・江戸上水等に係る年表
著者等紹介
中川良隆[ナカガワヨシタカ]
昭和22年東京生まれ。昭和44年慶應義塾大学工学部機械工学科卒業。昭和46年東京大学大学院工学系研究科土木工学修士課程修了。昭和46年大成建設株式会社入社。平成15年東洋大学工学部環境建設学科教授。工学博士、技術士(建設部門)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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