江戸の怪談がいかにして歌舞伎と落語の名作となったか

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江戸の怪談がいかにして歌舞伎と落語の名作となったか

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784305709646
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

江戸時代、芝居(歌舞伎)や落語、講談など様々なメディアで取り上げられ、人気を博していた怪異・怪談もの。実際に起きた事件を勝手に脚色したり、過激な演出をするなど批判されることもあったが、刺激的な題材や派手な演出が多くの創作者と観客を引き付け、エンタメの一大ジャンルとなっていた。



とくに「四谷怪談」など有名な怪談では、同じテーマ=元ネタでも媒体ごと、作家ごとにアレンジされて多様な発展を遂げてきた作品も数多い。

市井の噂話から始まり、様々な要素を取り入れていつの間にか化け物としてパワーアップしていったお岩さんの「四谷怪談」、かわいそうな娘から女スパイまでバラエティ豊かな設定を持つお菊の「皿屋敷」などなど……。

よく知られている名作の意外な成り立ちを知ることで、現代の歌舞伎や落語でそれらの作品を鑑賞する際の味わいも深まるはず。



本書では「四谷怪談」、「皿屋敷」、「牡丹灯籠」、「累」といった「江戸の四大怪談」を中心に、元ネタや作品ごとの変化の過程、それらを受け入れた観客のニーズや社会背景などを解説。

多種多様な「江戸怪談もの」の名作の魅力を楽しみつつ、当時の人々の心理や現代との共通点などの理解も深められる1冊となっている。





【目 次】

はじめに

第1章 江戸怪談の夜明け前

コラム1 圓朝と伯円の百物語

第2章 江戸四大怪談その1 四谷怪談

コラム2 「世界」にそって作られる物語

第3章 江戸四大怪談その2 皿屋敷奇聞 あの時のお菊

第4章 江戸四大怪談その3 牡丹灯籠 お露新三郎の因果の真相

第5章 江戸四大怪談その4 累草子 因果かさなる不合理性

コラム3 怪談噺の祖・初代林家正蔵

第6章 化かす狐

第7章 化ける猫

第8章 蛇と蛙

第9章 転生する悪と因果の発動

第10章 幽霊になった人々その1 魔人になった人々

コラム4 幽霊の足

第11章 幽霊になった人々その2 花街の女たち

第12章 幽霊になった人々その3 男が幽霊になる時

第13章 化けた人々

第14章 大江戸都市伝説

第15章 怪談の近代

参考文献

おわりに

内容説明

江戸怪談エンタメ入門。「四谷怪談」「皿屋敷」など、江戸時代から現代まで語り継がれてきた“怪談もの”の名作たち。様々な作品を紹介しながら、元ネタや人気の秘密に迫る。

目次

江戸怪談の夜明け前
江戸四大怪談その1 四谷怪談・時代を駆けるお岩
江戸四大怪談その2 皿屋敷奇聞・あの時のお菊
江戸四大怪談その3 牡丹灯籠・お露新三郎の因果の真相
江戸四大怪談その4 累草子・因果かさなる不合理性
化かす狐
化ける猫
蛇と蛙
転生する悪と因果の発動
幽霊になった人々その1 魔人になった人々
幽霊になった人々その2 花街の女たち
幽霊になった人々その3 男が幽霊になる時
幽霊になった人々その4 化けた人々
大江戸都市伝説
怪談の近代

著者等紹介

櫻庭由紀子[サクラバユキコ]
ライター、雑誌・書籍・ウェブの記事作成、創作を行う戯作者。伝統芸能、歴史(江戸・幕末時代考証)、日本文化の記事執筆の他、ドキュメンタリーライター、インタビューライターとして活動。噺家・三遊亭楽松の女将として、同氏のサポート全般や公式サイトのエディター兼広報などとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

98
江戸期に成立した歌舞伎や落語には怪談を素材にしたものが数多いが、どの作がどうつながっているのか漠然としか知らない。こうした怪談がいかにして広く知られ、様々なジャンルに取り込まれて今日まで続く日本伝統のエンタメの基礎となったのかを詳述していく。四谷怪談や番町皿屋敷など有名な幽霊話や因果譚が現在のような形になるまでは、それ自体がドラマのように面白い。当時はポリコレや差別語の概念がなかったので、相当残酷でえげつない話まで庶民の娯楽として消費された様子が見えてくる。あと、本文の文字が薄くて細いため読みにくかった。2022/10/04

fwhd8325

56
表紙からイメージした内容とは全く異なるものでした。内容はぎっしり詰まっていて読み応えがある一冊でした。歌舞伎は見に行くことはないのですが、落語、講談はよく聴きに行きます。落語も講談もこの時期になると怪談噺をかける機会が多く、季節感を強く感じます。怨念や執念と言ったものは日本独特のもののようで、どこかそうした感情が身体にしみこまれているようにも感じます。図書館で借りたのですが、この内容なら手元に置いておきたいくらい充実しています。2022/08/04

qoop

9
歌舞伎と落語を中心に、怪異という題材のエンタメ化を読み解く一冊。怪異の発生や怪談の成立を繙き、読み物や芸能の題材として消費されつつ変化していく過程を追っているが、怪談夫々の独自性を押さえていて読み易い。クローズアップされている訳ではないが、女性が化けて出る/男性が呪われるという物語の骨子を現代人が理解する上で、共感と違和感をどう使い分けるか。江戸・明治の怪談を読み解く際にはフェミニズム的視点は欠かせないことが分かる(言うまでもないが)。2022/07/06

conegi

5
なんとなくで借りた本。先日に嗤う伊右衛門を読んだこともあり、四大怪談の変遷は面白く読めた。広く知られている話の筋は、単なる1エピソードということも多いらしい。ある程度の知識を得てから、京極夏彦の江戸怪談シリーズを読んでみよう。2023/08/04

乱読家 護る会支持!

5
いつの時代も、民衆は共感できる話と、怖い話が大好き。不安定な世の中になればなるほど、その傾向は強くなる。 そして、そんな民衆の不安感をうまくつかんで、ビジネスとして大成功したのが四谷怪談や皿屋敷奇聞、牡丹灯籠なのでしょうね。 最近流行りの「鬼滅の刃」「呪術廻戦」も、鬼、怨霊、呪いなどのおどろおどろしたテーマを扱っている点で、江戸後期の怪談話と大きくは変わらないし、ビジネスとして大成功した事例なのでしょう。 本テーマは、ビジネスのハウツー本として書いても面白いかもしれません。2023/01/16

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