最後の一文

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784305708977
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

終わりよければすべて良し?!



名作の終わり方の謎を解く。



あの名作の最後の一文、あなたは知っていますか?



明治の文豪から、現役の有名作家まで、計50の文学作品をとりあげ、それぞれの「最後の一文」から読み解ける終わり方の謎を解説しています。

各作品の「最後」が「最初」とどのような関係にあるのかに注目。

作家が終わり方に苦心し、終わりを何度も書き改めたり、終わり方から物語全体を組み立てたり…といったことまでしていたことが明かされていきます。

取り上げられる作品は、国語の教科書の定番作品(太宰治『走れメロス』、芥川龍之介『羅生門』)や、文豪の名作(夏目漱石『夢十夜』、森鴎外『舞姫』)、ノーベル賞作家(川端康成、大江健三郎)の作品や、ベストセラー作家(村上春樹、浅田次郎、東野圭吾など)、人気の作家(森見登美彦、新海誠など)の作品等々。

老若男女、読書の好きな人もそうでない人もアクセスしやすいラインナップで、実際にその作品を手に取って読んでみたくなる最適なブックガイドにもなっています。





目次

まえがき



1 教科書に載っているあの作品

太宰治「走れメロス」

芥川龍之介「羅生門」

宮沢賢治「やまなし」

森鴎外「舞姫」

葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」

安岡章太郎「サーカスの馬」

中島敦「山月記」

山川方夫「夏の葬列」

寺山修司「線の少女」

小川洋子「愛されすぎた白鳥」



2 名作の終わり方 

夏目漱石「夢十夜 第一夜」

梶井基次郎「檸檬」

二葉亭四迷「浮雲」

国木田独歩「忘れえぬ人々」

志賀直哉「小僧の神様」

川端康成「有難う」

北条民雄「いのちの初夜」

谷崎潤一郎「私」

安部公房「無関係な死」

三島由紀夫「憂国」



3 仕掛けるドラマ

向田邦子「かわうそ」

森見登美彦「走れメロス」

浅田次郎「特別な一日」

乃南アサ「向日葵」

池波正太郎「妙音記」

山本周五郎「墨丸」

藤沢周平「山桜」

平野肇「谷空木」

東野圭吾「宿命」

井上ひさし「四十一番の少年」

内容説明

終わりよければすべて良し!?あの作品の最後の一文、知っていますか?名作の終わり方の謎を解く。

目次

勇者は、ひどく赤面した。―太宰治「走れメロス」
下人の行方は、誰も知らない。―芥川龍之介「羅生門」
私の幻燈はこれでおしまいであります。―宮沢賢治「やまなし」
されど我脳裡に一点の彼を憎むこゝろ今日までも残れりけり。―森鴎外「舞姫」
彼は、細君の大きな腹の中に七人目の子供を見た。―葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」
僕は我に返って一生懸命手をたたいている自分に気がついた。―安岡章太郎「サーカスの馬」
また、元の叢に躍り入って、再びその姿を見なかった。―中島敦「山月記」
もはや逃げ場所はないのだという意識が、彼の足どりをひどく確実なものにしていた。―山川方夫「夏の葬列」
「…きっとあたしのもと来た少女の道へ戻る案内人になってくれるに違いないのだ。」と思いながら…。―寺山修司「線の少女」
番人はまた、独りぼっちになった。―小川洋子「愛されすぎた白鳥」〔ほか〕

著者等紹介

半沢幹一[ハンザワカンイチ]
1954年、岩手県生まれ。東北大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。日本語表現学。共立女子大学文芸学部教授。表現学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nico🐬波待ち中

113
小説を読む時、最初の一文は印象に残るけれど、最後の一文は何故か印象に残らない。それは小説の大事な"オチ"の部分であるはずなのに。本作品は最初の一文と最後の一文を並べて、その作品の内容を解説したもの。中でも面白かったのは、太宰治と森見登美彦さんの『走れメロス』。両者のそれぞれの一文を比較すると森見さんの面白さが倍増になった。あと、川端康成の『有難う』は最初と最後が全く同じ一文で驚いた。川端康成のことだから、敢えて同じ一文にしたのだろう。『有難う』は是非とも全文を読んでみたくなった。2020/02/25

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

48
最初の一文は記憶に残っていることが多いが、最後の一文はというとあやしいなあと思いながら手にとった1冊。本書は、50の作品の最後の一文と最初の一文を並べ、その作品の内容を解説。最後の一文というのは、読み手にどのような読了感を与えるかということに大きな影響を与えていることがわかった。今後は、最後の一文にも注目してみたい。浅田次郎さんの『特別な一日』、森見登美彦さんの『走れメロス』、向田邦子さんの『かわうそ』を読んでみよ。2020/06/08

shio

32
“最後の一文”といえば印象的なのは『羅生門』「下人の行方は誰も知らない」と、『山月記』「再びその姿を見なかった」かな。文学作品は冒頭が紹介されることが多いけど、最後に注目するのも視点が変わって面白い。ネタバレにつながるかと、恐る恐る目次を見ると、およそ“最後の一文”とはとても思えない。この文につながる本編とは?!と、本に対して今までにない興味の持ち方をすることができる。冒頭も紹介されているので、あらすじもつかめます。名作を手に取るひとつのきっかけに。そして読後、最後の一文に息が吹き込まれるのを感じたい!2023/06/29

チェアー

16
最初の一文と最後の一文を並べて、その作品を論じるという試みなんだけど、成功しているとは言い難い。当たり前だけど、最初と最後で整合してたり、中身がうかがえるような作品はごく少数だと思うし、そこから読み取れるものがどれだけあるのか、この本を読んでもよくわからなかった。狙いは面白いのだけどね。2019/10/13

scarecrow

5
気になる本を探そうと思って、手に取った一冊である。作品の冒頭と最後の一文を載せて、文学的な評価をしようと試みている。教科書でやったような知っている作品では、解説が理解できるが、そうで無い本は、さらっとあらすじを読んだあとに、結末に関する考察を述べられても理解できない。また、あらすじで面白そうな作品の場合には、最後の一文が書かれているので、これから読もうという気が削がれてしまう。どちらにしても、無理のある企画では無いだろうか。そうはいっても、いくつか読んでみたいとおもう本が見つかったので、良しとしよう。2019/12/09

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