出版社内容情報
心房細動診療の疑問に会話形式で分かりやすく答えます。
プライマリ・ケア医の必携書、2020年版ガイドラインを反映して全面刷新!
心房細動診療のエキスパートでありプライマリ・ケアの現場で活躍する著者が、心房細動診療の中で生じる様々な疑問に答えます。指導医と研修医との会話形式で分かりやすく解説。循環器疾患を専門としていない臨床医や研修医を中心に、心房細動診療に向き合う全てのプライマリ・ケア医の必携書となる一冊です。看護師や薬剤師、管理栄養士など、心房細動診療に関わる全ての医療専門職、製薬会社のMR(医療情報担当者)にも参考になる内容となっています。
患者背景によって治療方針が大きく変わる心房細動への新たなアプローチとして、心房細動の症例を「単純か複雑か」で分類して診断・治療を考える新たな視点を提案。生物医学的アプローチを優先する「単純症例」、心不全など多くのリスク因子が併存する「複合症例」、心理社会的アプローチも吟味すべき「複雑症例」に分けて、患者の増加と高齢化が進む心房細動の診療について丁寧に解説します。
著者は「日経メディカル Online」の好評連載をベースに、2014年に初版を発行。今回の全面改訂版では、その後6年間に発表された新たなエビデンスや、日本循環器学会の2020年版ガイドラインを反映し、内容を全面刷新しました。
■主な内容
第1章 心房細動診療の新しいアプローチ~複雑性の視点から見た心房細動治療
第2章 心房細動を見つける
第3章 全身を評価する
第4章 脳梗塞を予防する抗凝固療法
第5章 症状を緩和する
第6章 複雑症例における心房細動
内容説明
「抗凝固薬を怖がる患者さんにどう説明する?」「高齢者の抗凝固療法の「やめ時」はいつ?」これからの心房細動診療は「単純か複雑か」で考える!プライマリ・ケア医の必携書が待望の全面刷新!2020年改訂版ガイドラインにも対応!
目次
第1章 総論(心房細動とは―心房細動診療の特徴、疫学、自然経過、分類;心房細動診療の新しいアプローチ―複雑性の視点から見た心房細動診療)
第2章 心房細動を見つける(心房細動の診断―改めて「65歳以上は脈を取る」のが大事な理由)
第3章 脳梗塞を予防する抗凝固療法(抗凝固療法のリスク評価―「CHADS2スコア0点1点問題」を考える;抗凝固薬の選び方 ほか)
第4章 複雑症例を考える(高齢者抗凝固療法の注意点―「出血に注意」だけでは不十分;複雑症例でのNOACの使い方―腎機能低下・高血圧・多剤併用への対処 ほか)
第5章 症状を緩和する治療法(急性発作時の対応―初発心房細動にどう対応するか;レートコントロールとリズムコントロール ほか)
著者等紹介
小田倉弘典[オダクラヒロノリ]
医療法人土橋内科医院(仙台市)院長。1987年東北大学医学部卒業。仙台市立病院循環器科、国立循環器病センター、仙台市立病院循環器科医長を経て、2004年より現職。東北大学医学部臨床准教授(卒後研修センター担当)、日本不整脈心電学会不整脈専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医。診療の傍ら、心房細動の最新エビデンスを吟味して紹介する個人ブログ「心房細動な日々」を開設。2012年4月より「日経メディカルOnline」にて「プライマリケア医のための心房細動入門」を連載し、2014年に「プライマリ・ケア医のための心房細動入門」(日経BP)を刊行。2018年5月からは、最新の知見を盛り込み全面刷新した連載「プライマリ・ケア医のための心房細動入門リターンズ」を「日経メディカルOnline」にて執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。