内容説明
夢と憧れにみちたピアノ協奏曲がショパンの青春の音による記念碑なら、若き日の手紙は、愛と苦悩の文字による実像と言える。多感な心をそのままに映し出す手紙を軸に、最新の研究も採り入れ、祖国ポーランドの激動期にショパンは青春をどう生きたかを鮮やかに描く。
目次
1 音楽家として立つ、初恋―1829年春―1830年11月(ワルシャワ音楽院卒業;ウィーン・デビュー演奏会成功;無二の親友ティトゥスと初恋の人コンスタンツィヤ ほか)
2 ウィーンでの失意と孤独な日々―1830年11月―1831年9月(ウィーン再訪;ワルシャワで蜂起;不安と孤独と失意の日々 ほか)
3 世界の檜舞台パリへ―1831年9月―1835年夏(ショパンが見た1831年のパリ;ポーランド人との交流 ほか)
4 マリア・ヴォジンスカへの恋―1835年7月―1837年8月(カールスバートで両親と再会;ドレスデンの恋;マリヤに求婚 ほか)