内容説明
音を中心に、新しい視点から、さまざまな形態で伝承されてきた音楽を観察し、貴重なそれらの音楽財産がもつ今日での意味をさぐった。耳と目で確かめる日本の伝統音楽。
目次
序 日本音楽に親しむには
声の音楽、楽器の音楽
庶民の間で育まれてきた音楽―第2巻を編集して
広く親しまれる平曲の傑作《那須与一》
当時の流行小歌を組合せた《葛の葉》
古雅な趣きをとどめる箏組歌《明石》
庶民感覚あふれる上方端歌《ぐち》
京風手事物の代表作地歌《楫枕》
語り物ふう作物《荒れ鼠》
格調高い箏音楽《葵の上》
絢爛たる舞踏《京鹿子娘道成寺》
長唄屈指の名曲《綱館の段》〔ほか〕