民主主義と支配

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  • サイズ A5判/ページ数 365p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784275018441
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C3010

内容説明

民主主義はその存続を市場に負っているわけではなく、むしろ巨大な社会的諸勢力間の力の均衡の歴史的に特殊な形態に負っている、ということである。本書ではこのような仕方で、現在民主主義の内部から、そして民主主義の手段によって、支配の境界線―この境界線は更なる解放と民主化の可能性を阻害するものである―がどのように引かれているのか、その輪郭を描き出してみた。

目次

第1章 民主主義と資本主義
第2章 民主主義に直面する左翼
第3章 市民的民主主義―歴史的妥協?プーランザスの国家理論を考察する
第4章 マルクス民主主義理論のアポリア
第5章 社会的分業と新しい集団意志
第6章 「自由」または「政治的なるものの脱構築」
第7章 政治的な指導性と性的諸関係―政治思想史の一側面
第8章 「政治階級」と民主主義の問題
第9章 市民社会、公共性、民主主義
第10章 ヘゲモニーと市民社会。公共圏の概念に対するメタ批判的諸考察
第11章 エコロジー危機と民主主義の将来

著者等紹介

デミロヴィッチ,アレックス[Dewirovi´c,Alex]
1952年ダルムシュタット生まれ。現在、フランクフルト大学講師、社会研究所研究員。政治・社会思想史専攻。著書に『民主主義と支配』以外、『非体制順応的な知識人たち』『ヘゲモニーと国家』(共編著)など。邦訳論文に「レギュラシオンにおけるヘゲモニー概念」「フーコーとフランクフルト学派」(いずれも『情況』に掲載)

中村隆一[ナカムラリュウイチ]
1949年大阪生まれ。’72年以来渡独。マールブルク大学より博士号取得(言語学・哲学)。現在ベルリン自由大学非常勤講師
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