内容説明
あたたくて、じょうぶで肌ざわりがよく、美しい、庶民の生活に衣料革命をもたらした綿と木綿。その歴史を貴重な図版150点余を紹介しながら辿り広く文化史、社会史、経済史の側面から考証し集大成した斯界第一人者によるライフワーク。
目次
1 木綿以前の衣服・織物(人類の歴史―食料革命;原始・古代の衣服・織物―衣料革命;日本古代の衣服・織物;倭人伝にみる織物と衣服 ほか)
2 綿と綿織物の歴史(綿とは;世界の綿の道―コットンロード;日本への綿(草綿)の伝来―定着するまでの経過
木綿織の歴史―その起源
木綿織機の発展過程
第二次衣料革命と銘柄や綿製品の多様化 ほか)
3 綿作・綿業の経済史(綿作の発展にともなう政策の混乱―綿作強徴の激化;綿業におけるマニュファクチュア;日本産業基本構造の形成と産業資本 ほか)
むすび 衣料革命と産業革命の担い手としての綿と木綿