内容説明
谷崎潤一郎「蓼喰ふ虫」から円地文子「女坂」まで、24の名作に見る昭和の結婚事情。
目次
蓼喰う虫も好き好き(紙風船―新婚夫婦の日曜の過ごし方・岸田国士;蓼喰ふ虫―男の蚊帳に岳父の妾が・谷崎潤一郎;暢気眼鏡―幼妻は金歯を売って米を買いに・尾崎一雄;牡蛎―蘭虫の仲立ちで神経病みの男と・林芙美子 ほか)
夫婦の沼(山の音―深まる「夫婦の沼」・川端康成;風知草―がんばりすぎる女は・宮本百合子;おはん―古手屋の男と二人の女房・宇野千代;男女同権―女に虐待されて懲りない男・太宰治 ほか)
著者等紹介
上田博[ウエダヒロシ]
甲南大学大学院講師。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。