クロノス選書
株式会社

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270001516
  • NDC分類 335.4
  • Cコード C0320

内容説明

現代経済の基本単位である「株式会社」は、ヴィクトリア女王時代に登場した画期的な発明だった。その誕生以来、政治を変え、社会を変え、文化を変えてきた会社という組織と、その莫大な力を飼いならそうとする政府との攻防の歴史から、二十一世紀の企業社会の姿が見えてくる。今こそ知っておきたい、会社という怪物の盛衰史。

目次

序章 ユートピア株式会社
第1章 貿易商人と独占商人の時代(紀元前三〇〇〇~紀元一五〇〇年)
第2章 帝国主義者と投機家の時代(一五〇〇~一七五〇年)
第3章 長い苦痛の末の誕生(一七五〇~一八六二年)
第4章 アメリカにおける大企業の台頭(一八六二~一九一三年)
第5章 イギリス、ドイツ、日本における大企業の台頭(一八五〇~一九五〇年)
第6章 経営者資本主義の勝利(一九一三~一九七五年)
第7章 会社のパラドックス(一九七五~二〇〇二年)
第8章 影響力の代理人―多国籍企業(一八五〇~二〇〇二年)
結論 会社の将来

著者等紹介

ミクルスウェイト,ジョン[ミクルスウェイト,ジョン][Micklethwait,John]
『エコノミスト』誌米国担当編集主幹。ニューヨーク・タイムズ、ロサンゼルス・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、スペクテイター、フォーチュン、USAトゥデイなどに寄稿多数。オックスフォード大学モードリンカレッジ卒業

ウールドリッジ,エイドリアン[ウールドリッジ,エイドリアン][Wooldridge,Adrian]
『エコノミスト』誌ワシントン特派員。ワシントン・ポスト、フォーブス、ニュー・リパブリック、フォーリン・ポリシー、フィナンシャル・タイムズ、ニュー・ステイツマンなどに寄稿多数。オックスフォード大学ベイリャルカレッジおよびオールソウルカレッジ卒業

日置弘一郎[ヒオキコウイチロウ]
1949年生まれ。京都大学大学院経済学研究科教授

高尾義明[タカオヨシアキ]
1967年生まれ。流通科学大学情報学部助教授

鈴木泰雄[スズキヤスオ]
1959年生まれ。京都大学文学部卒業、ノースウエスタン大学ビジネススクールでMBAを取得。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

owlsoul

1
「会社」という組織は、経済合理性のみを追求し自由に進化してきた機械的なシステムという印象を持たれがちだ。しかし実際は、時の政治権力による規制や緩和に左右されながら発展した極めて政治的な存在なのである。東インド会社から今日の多国籍企業に至るまで、人々は民間に富や権力が集中することに危機感を抱いてきた。しかし、会社組織は多くの弊害を生み出しながらも、社会に莫大な富をもたらし、人々の生活を豊かにしてきた。そんな「会社」という組織がどのように誕生し、世界史の中でどのような変遷を辿ってきたのかを概観できる良書。2021/10/09

Masayuki Yoshida

0
株式会社がどのような経緯で生み出され,発展してきたのか.本書は,12世紀フィレンツェの「コンパニーア」や大航海時代の「特許会社」,19世紀以降の大企業の台頭,20世紀の所有と経営の分離など株式会社を巡る歴史を通じてこの問題を扱っている.興味深いのが,初期の産業資本家には株式会社制度が不人気であったという指摘である.現代とは異なり特許制で政府の意向によって取り消されたりすること,そして有限責任だと出資者が経営に関与しなくなってしまうということがその理由であり,現代と異なる株式会社観が垣間見られる.2016/04/07

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