出版社内容情報
とっこちゃんに弟ができてから、ママのお膝にはいつも弟のたいちゃんがいます。抱っこもなかなかしてもらえません。「だっこ、だっこ、だっこ!!」とっこちゃんは、赤ちゃんのようにふるまうようになりました。そんなある日、ママが言いました。「とっこちゃん、ふたりだけで、おでかけしない?」
内容説明
弟ができた女の子と、そのママのおはなし。ママが大好きだから、上の子は不安に。一番の安心をあげましょう。
著者等紹介
いとうみく[イトウミク]
神奈川県生まれ。『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞、『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞、『朔と新』(講談社)で第58回野間児童文芸賞、『きみひろくん』(くもん出版)で第31回ひろすけ童話賞、『つくしちゃんとおねえちゃん』(福音館書店)で第69回産経児童出版文化賞、『あしたの幸福』(理論社)で第10回河合隼雄物語賞を受賞。「季節風」同人
えがしらみちこ[エガシラミチコ]
1978年福岡県生まれ。静岡県三島市在住。熊本大学教育学部卒業。主に透明水彩絵の具を使用し、温かな眼差しで叙情的に子どもを描きだす。静岡県三島市にある絵本専門店「えほんやさん」代表も務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
55
いとうみくさんらしい、繊細なお話。弟が生まれてからママは弟に掛かり切り。お姉ちゃんのとっこちゃんは寂しくて仕方がありません…。主人公はとっこちゃんですが、やっぱりお母さんの目線で読んでしまいます。とっこちゃんの悲しみも分かるけれど、お母さん、エライ!えがしらみちこさんの絵もふんわりと優しい。2023/02/12
雨巫女。@新潮部
12
《本屋》お姉ちゃんになるって、いろいろ大変だね。2022/09/29
頼ちゃん
10
いとうみくさんの絵本。 どこのうちにでもある赤ちゃんがえり。ママの気持ちもよくわかる。ママとパパが早く気づいて、とっこちゃんによりそってあげられてよかった。2022/10/23
遠い日
7
さすが、いとうみくさんのテキストだけあって、切ないところを衝いてくる。お姉ちゃんになったとっこちゃんの葛藤をみごとに掬い上げている。自分が確実に愛される存在であるかどうかを不安に思っているとっこちゃんの表情がたまらない。ちゃんとその気持ちに応えたお母さんとお父さんがすばらしい。家族って、小さな齟齬を補修しながら育てていくもの。まっすぐで美しいだけの家族なんてないのだから。2022/11/02
そう
5
弟が生まれて赤ちゃん返りのとっこちゃん。うちも娘に色々と我慢させているのかも…。二人っきりで出掛けたりして娘との時間をしっかりと作ろうと思いました。2023/03/25