出版社内容情報
本書は、ジャスティン・ローズなど多数のPGAツアー選手を指導する英国のゴルフ動作分析の権威・マーク・ブル博士が、解剖学や運動生理学、さらには心理学などの視点から分析したゴルフスイングの研究成果を、紹介するものです。さらにその内容を踏まえ、ゴルフスイングコンサルタントの吉田洋一郎氏が、具体的なエラーの排除法、上達のための実践ドリルを紹介します。スイングの問題点を解決するためにいちばん大切なことは、どこにその問題の端緒があるのか、明確に突き止めることです。そしてエラーの原因は、スイング中の動きではなく、実は大半は「アドレス」に潜んでいます。スイングは体の各関節における回転動作の集合体ですから、アドレスに問題があると、どこかの回転動作が阻害され、「代替動作」が起こってしまうのです。また、エラーの原因がわかっても、脳が新しい動作を「認知」しないかぎり、思い通りに動きません。本書は、ゴルファーのみなさんが抱える問題にどうアプローチすべきか、具体的なヒントと方法をもたらす内容となっています。
内容説明
スイングの善し悪しは、「アドレス」ですべて決まる!欧米最新スポーツ科学による、脳の「運動の認知」修正ドリルを多数紹介!
目次
1章 解剖生理学的アプローチによる人間の「動作」とゴルフスイングの分析(解剖学的アプローチ―ゴルフの上達には「骨格」の違いも考慮する必要がある;動作の基本―スイングの動きは基本的にすべて「回転」でできている ほか)
2章 運動生理学が導き出す安全で効率的なスイングの作り方(動作の習得―「体に覚えさせる」は現実には機能しない;動作に影響する生理学的要因―動作は「感情」や「環境」にも影響される ほか)
3章 アドレスのエラーを排除する(体の構造―エラーの大半は実は「アドレス」にある;よくある間違い―アマチュアにとくに多い「猫背」と「右肩かぶり」アドレス ほか)
4章 必要な動きの「意識づけ」をする(動作と意識―動かそうという「意識」がないと体は思い通りに動かない;動作の動機づけ1―うまく動かせない部分があるのは運動能力ではなく「認知」の問題 ほか)
5章 「脳」と「体」をつなぎ動きをよくするドリル集(ドリルの意味―「形」だけを修正するのではなく動作のバックグラウンドを整える;アドレスを整えるドリル―背筋を伸ばしてから股関節から前傾して構える ほか)
著者等紹介
ブル,マーク[ブル,マーク] [Bull,Mark]
バーミンガム大学でスポーツ科学、運動リハビリテーション科学の博士号を取得。加えて英国PGAメンバーの資格を保有している。ゴルフスイングの生体力学と運動学に基づく動作分析、バイオフィードバックに焦点を当てて研究している。ゴルフティーチング団体、20人以上のPGAツアー選手に3D分析、生体力学、ゴルフ動作分析を提供。主な指導選手は、ジャスティン・ローズ、ダニー・ウィレット、フランチェスコ・モリナリ、パトリック・リードなど
吉田洋一郎[ヨシダヒロイチロウ]
ゴルフスイングコンサルタント。北海道出身。世界4大メジャータイトル21勝に貢献したゴルフコーチ、デビッド・レッドベター氏を2度にわたって日本へ招聘し、世界一流のレッスンメソッドを直接学んだ。また、毎年数回、ゴルフ先進国のアメリカ、ヨーロッパにわたり、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100人から直接学び、世界中のあらゆるスイング理論を網羅する知識を有している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上。海外メジャーを含めた米国PGAツアー、ヨーロピアンツアーへ数多く足を運び、実践的な試合でのティーチングを学んでいる。2019年度ゴルフダイジェスト・レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。