名画の中の恋人たち

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  • サイズ A5判/ページ数 160p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784262145082
  • NDC分類 723
  • Cコード C2071

出版社内容情報

絵画に興味がある人も、ない人も、「人の恋愛」に興味があるなら誰もが読みたくなる、天才画家たちの恋愛事情読本。
お気に入りの風景、目の前に置いてある美しい器、歴史の名場面など、絵画のテーマはいくつもありますが、そのなかで、古今東西の画家たちが最大の関心事としてきたテーマが「恋愛」です。
たとえば、クリムトは生涯にわたって女性像を描き続け、そのモデルと関係をもって、少なくとも14人もの子どもをもうけました。
ピカソも恋多き画家で、つき合う女性が変わるごとに絵画の作風も変わりました。一時は“四角関係”という困った状況に陥りますが、その泥沼のなかで大作『ゲルニカ』を完成させています。
ダ・ヴィンチも恋に身を焦がした画家のひとり。男色家のダ・ヴィンチはサライという美少年を寵愛し、彼をモデルに蠱惑的な『洗礼者ヨハネ』という宗教画を描きました。あの『モナ・リザ』も、実はサライがモデルではないかといわれているのです。
本書では、そんな26編の物語をたくさんの写真とともに紹介しています。
小説や映画も顔負けの恋愛劇を心ゆくまで堪能してください。

内容説明

観る者の心を震わせる、天才画家たちの26の恋愛エピソード。

目次

第1章 運命のひとを追いかけて(接吻―クリムト‐“世界一有名な愛の画”に秘められた運命の女性との心の愛;ラ・フォルナリーナ―ラファエロ‐ルネサンス屈指のイケメン画家に純愛の痕跡が見つかった! ほか)
第2章 愛の秘めごと(ベアタ・ベアトリクス―ロセッティ‐ラファエル前派のミューズに捧げた愛の画家の贖罪の1枚;抱擁(恋人たち)―シーレ‐孤独に耐え切れず運命の女性から逃げ出した夭逝の天才画家 ほか)
第3章 さまざまな家族のカタチ(散歩、日傘をさす女性―モネ‐そっくりな2枚の絵…なぜ1枚は顔を描かなかったのか?;青衣の女―フェルメール‐悪妻や鬼姑に嫌気がさしていた?家族の姿を描かなかった謎を解く ほか)
第4章 普通じゃない色恋の世界(洗礼者ヨハネ―ダ・ヴィンチ‐万能の天才を虜にした妖しい美少年の正体は?;最後の審判―ミケランジェロ‐同性愛の罪の意識が描かせたあまりに奇妙な生皮の自画像 ほか)

著者等紹介

永井龍之介[ナガイリュウノスケ]
1956年、東京生まれ。立教大学経済学部卒業。永井画廊代表取締役。主に近現代美術を扱う。国立西洋美術館をはじめ公立・私立美術館への納品実績も多く、軽井沢千住博美術館では企画段階から関わっている。現在は「公募―日本の絵画―」を主宰し、無名画家や若手画家の発掘、発信にも努める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モモ

51
有名な画家たちの恋愛エピソードがたくさん載っていて興味深い。モディリアーニは運命の女性ジャンヌに死の直前「天国までついてきてくれないか」と頼み、彼女はその通りに命をたつ。また、ドガが描いた「マネとマネ夫人」の肖像画が気にくわず、夫人の部分を切ってしまったマネ。ドガは激怒したそう。アイエツの「若き日の物語」の接吻の絵は、秘密のキスと、それを見ている人影が気になる。実際にアイエツは若い頃に人妻に恋したことがあるそうな。色々なエピソードがあり、絵画を鑑賞するのが楽しくなる一冊。2020/05/27

Nat

22
図書館本。期待して読んだが、解説があっさりしていて少し物足りなかった。もう少し掘り下げたところが知りたかった。2020/06/19

ちみ

13
★★★★☆ 画家の恋愛観など、詳しく知れてとても面白かった。みんな愛が自由すぎて、愛妻家が出てくるとものすごく良い人に見えてしまう笑2020/03/28

なかなか

12
ルネッサンスから20世紀初めの巨匠と評される画家たちの色恋沙汰と名画を解説。画家は殆どが男性だし、モデルが愛人、妻になったり、恋人、人妻をモデルにしたりナニしたりで、「恋人たち」というより、もっとのっぴきならない事情と欲望に満ちた関係。 今のモラルで測っても仕方ないとも言えるし、いつの時代でも湧き上がる欲望に素直でないと芸術は生まれないとも言えるし。 2020/07/06

服部

10
ソースが若干曖昧なものもあったが、あまり絵画に詳しくない人にも分かりやすい本だった。また、絵の中のモティーフが現す意味や時代背景など、勉強になることも沢山書かれていた。2021/07/11

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