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内容説明
一八六九年五月十一日、土方歳三は箱館郊外で敵弾に仆れ、魂だけの存在となってしまう。しかし、彼は死してなお斗いを欲し、斗える場所があれば、躊躇うことなく行ってみたいと願っていた。そんな土方が夜空を仰ぐと、天空には欧米で戦の星とされている火星があった。いっそ火星にでも行って、そこで再び斗いたい―そう火星に両手を差し伸べた土方の魂魄は、軍神マルスに誘われるがごとく、一瞬にして地球と火星の間の隔たりを跳躍した―!?これぞ土方歳三版『火星シリーズ』。
著者等紹介
吉岡平[ヨシオカヒトシ]
1960年7月16日、岡山県笠岡市に生まれる。84年「小説版コータローまかりとおる」(講談社X文庫)で作家デビュー。林明美の名でアイドル研究家としても活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
62
箱館で死に火星で蘇った土方歳三。数々の冒険を経て火星版“新選組”を結成。新選組のあの人だろうなぁと言う人も登場し、面白おかしく読めました。今も火星の新選組で楽しんでいる土方歳三によると、火星探索車による火星表面の映像は、実は火星人の進んだ技術による偽の映像だとか…‼︎(^^)2017/04/03
えみ
45
ヤバい!大真面目にぶっ飛んでいる。これはもう唯一無二の小説に出会ってしまったと言っても過言ではない。そうか、遂にそこまで来たか…鬼の副長との異名を誇る土方歳三。驚きはしたものの、妙に納得できる展開ではある。分かっていた。地球の内ではその能力、全て生かしきれず物足りなかったのだろうと。土方歳三、箱館に散り火星に渡る!驚愕のSF×時代小説。こんな土方見たことない!!見たことないがデジャヴ感満載の火星で闘う日本男児、武士の魂ここに見参。地球を飛び出し敵と戦い、信頼と仲間を得て第二の新選組を統率。火星侍土方誕生!2020/11/13
ねずみこ
14
新撰組ファンとして読みましたよ。面白かった!!副長は火星でも強いし色男なのよね。新撰組ネタがうれしい。…もはやパロディなんだけど(笑)本家の火星シリーズは知らないけれど、十分楽しめました。斎藤や永倉も後発で火星に行かないかな~。もっと読みたいわこれ~。2014/02/18
雛子
13
死してなお斗いを求め、火星に行って火星版新選組を作っちゃった土方歳三の物語。笑いっぱなしの一冊だった。冒頭から最後まで笑わせてくれる。副長がいくらかっこよくても、装いが装いなだけに…(笑)歳三さんの独白な文体に慣れたなら、あとは読みやすい。元ネタの火星シリーズ未読な私でも大丈夫だった。個人的には、誰かに似ているアイザールが大好き。2013/04/03
びっぐすとん
9
図書館本。読メレビュー見て。バローズの本家も読んだことないし、ジョン・カーターもよく知らない。新撰組もそんなに興味ないけど、面白かった!私程度の新撰組知識でもSFファンタジーとして楽しめた。土方が現代の地球感覚で読者に説明してくれるが、文明が昔より衰退しているはずの火星で地球の情報をどうやって手に入れてるのかな?ロストテクノロジーの力?バローズや新撰組の知識が無くても面白かったけど、知識があればもっと元ネタに気付けたりして楽しめたかも。地球人が真の火星の姿に気付くには死んで火星に転生しなきゃダメみたい。2017/05/27