出版社内容情報
物理学者による物理現象に則った実践的数学の解説書〔内容〕複素関数の性質/複素関数の微分と正則性/複素積分/コーシーの積分定理の応用/等角写像とその応用/ガンマ関数とベータ関数/量子力学と微分方程式/ベッセルの微分方程式/他
内容説明
本書では「複素関数」に関する系統的な説明を試みている。特に量子力学のシュレーディンガー方程式のさまざまな固有値問題との関連をできるだけ明確に関係付けるように心がけた。また数学的な証明はできるだけ避け、物理学において有用になることがらについて重点的に説明するようにしている。
目次
複素関数の性質
複素関数の微分と正則性
複素積分
コーシーの積分定理の応用
等角写像とその応用
ガンマ関数とベータ関数
量子力学と微分方程式
ベッセルの微分方程式
ルジャンドルの微分方程式
超幾何微分方程式
合流型超幾何微分方程式とラゲールの微分方程式
エルミートの微分方程式
4つの確定特異点を持つ微分方程式とマシュー微分方程式
超幾何関数の積分表示
合流型超幾何関数の積分表示
特殊関数の漸近展開
著者等紹介
福山秀敏[フクヤマヒデトシ]
1942年東京都に生まれる。1970年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修了。現在、東京大学物性研究所教授。理学博士
小形正男[オガタマサオ]
1960年東京都に生まれる。1987年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修了。現在、東京大学大学院理学系研究科助教授。理学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うki
1
誤植が多いが、複素解析から特殊関数までの全体の流れをつかむのには適している。問題量も多いので、良い練習になる。個人的には初等関数で表せ、という問題の答えが「これは初等関数で表すことができない」だったときのがっかり感が忘れられない。2012/03/04
rphy-uni
0
全体の流れはわかるが、少し難しいところは表面的な感じでごまかしているようにも感じた。複素関数のすごさを学べたので、良い本だとは思う。 不完全な部分はまた、復習したい。2013/01/23
ah
0
計算は出来るようになるんじゃないの