出版社内容情報
1970年代に復活し,大きく進展しているパンルヴェ方程式の具体的・魅惑的紹介。〔内容〕ベックルント変換とは/対称形式/τ函数/格子上のτ函数/ヤコビ-トゥルーディ公式/行列式に強くなろう/ガウス分解と双有理変換/ラックス形式
内容説明
本書に出てくる6個のパンルヴェ方程式は、今からちょうど100年程転前、フランスの数学者ポール・パンルヴェによって発見されたもので、方程式の解の方は「パンルヴェ超越函数」と呼ばれています。これは方程式の発見の経緯や、その後の研究の歴史には推理小説を読むような面白さがあります。それもさることながら、パンルヴェ方程式自身が、100歳になる現在でも新鮮さを失わず、神秘の光を放ち続けているという不思議な方程式なのです。本書は、そのパンルヴェ方程式の魅力を伝えようとしたものです。
目次
1 ベックルント変換とは
2 対称形式
3 γ函数
4 格子上のγ函数
5 ヤコビ‐トゥルーディ公式
6 行列式に強くなろう
7 ガウス分解と双有理変換
8 ラックス形式