内容説明
社会空間とはなにか。資本と国家が巧に切り分け編成する抽象空間。現代資本主義の矛盾と対抗のうちに抽出した「空間の権利」宣言。
目次
1 作品のデッサン
2 社会空間
3 空間の構築技法
4 絶対空間から抽象空間へ
5 矛盾した空間
6 空間の矛盾から差異の空間へ
7 開口部と結論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
May
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シチュアシオニストやミシェル・ド・セルトーに続いて読んだので『日常的実践のポイエティーク』の「戦術」vs「戦略」の図式をなんとなく念頭に置いたままで、最初は「空間的実践」「空間の表象」「表象の空間」の図式のうちどれが正義の味方でどれが悪者なのかと安易に考えてしまったけど、そういう問題じゃないんだと理解し直した。『空間の生産』って言葉がなんかいいっすね。2014/11/15
生きることが苦手なフレンズ
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リズムと身体と差異や、パノフスキーの〈視覚の論理〉についての評、絶対空間など、現在でも示唆に富んでます。時間vs空間ってのがどこまで意味があるのか、それを念頭においてるのか知りませんが、Wikiによると空間論的転回の契機らしいです。遡及-前進という、時間的な手法で空間の次元から社会の諸関係について述べるってのは皮肉だなあ、と、ふと思いました。あと、結論部で、中国共産党アゲなのも、時代を感じました。2013/05/02
粟谷佳司
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引用した部分を中心に。2009/11/04
粟谷佳司
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英訳と対照しながら必要なところを読む。2009/09/08