- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 徳間デュアル文庫
内容説明
はじめは屍骸にしか見えなかった。しかしそれは、まだ生きていた…。二人の男が山中で掘り出してしまった、螺旋状の角を持つ奇妙な動物―土にまみれた獣毛には弾力があり、かすかな温みも感じられた。やがてその獣は、血を溜めたような瞳のない眼で二人を見上げ、忽然と姿を消した。そして凄惨な事件が、静かに幕を開けた。現代の「陰陽師」ともいうべき“闇狩り師”九十九乱蔵の活躍を描く、超伝奇アクション第三弾。中篇「媼」収録。
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年1月1日生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。1977年「奇想天外」誌上にて「カエルの死」でデビュー。1989年「上弦の月を喰べる獅子」で第10回日本SF大賞を、1998年「神々の山嶺」で第11回柴田錬三郎賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Radwynn
2
帯の煽り「肉体派陰陽師」がなんかウケたw デュアル文庫版で初めて収録された「媼」は今までの話の幾つかのパーツを繋ぎ合わせたような印象、乱蔵の乱蔵らしさが薄くて、沙門風に表現すれば、ちょっと喰い足りない感が。「餓鬼魂」は悪夢のような話なのに童話のような触感。「陰陽師」のミニ侍たちがなんだか愛しい。2012/02/26
ちぬ
0
面白いのう。デュアル文庫は長編も出してくれれば良いのに。しょうがないから長編買いに行ってくる。2011/03/25
棕櫚エリコ
0
「媼」を読むために購入しました。