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内容説明
なつみさんは、別嬪さんだ。趣味は園芸。読書家で、古い海外ミステリーがお気に入り。だけど彼女は、ロボットなんだ…。なつみさんとともに、喫茶「織葉庵」をきりもりする住みこみアルバイター松浦宮城は、ある日、わけあり少女・和緒を店で預かることになった。彼女は、近所の中学校で起きた転落事故への関与を噂されていたのだが…。日本SF新人賞作家が書き下ろしで贈る青春ミステリー。
著者等紹介
三雲岳斗[ミクモガクト]
1970年、大分県生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。1998年、第5回電撃ゲーム小説大賞銀賞を受賞し、デビュー。2000年、「M.G.H.」で第1回日本SF新人賞を受賞。2000年、「アース・リバース」で第5回スニーカー大賞特別賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
45
再読。短いページで色々詰め込みながら、悪意を見せながらも不思議と後味は悪くない一冊。知らないのは不安。でも知り過ぎたのも不安。どんな関係であれそこの塩梅は難しいけど、この本を見るとそう悪くはないのかも。あ、被害者は自業自得以外の何者でもないんで。2023/11/08
こら
7
さっくり読めてほっこり出来る小品でした。願わくば、もう少しなつみさんの描写を掘り下げてほしかったな。2016/01/18
千冬
4
一つの作品としてはよくまとまっていて面白かったのだけれども、話の短さによる物足りなさは気になった。せっかくの設定を活かしてもう少し話が膨らむ余地はあったかと。絶版のものを電子書籍で購入。こうして古い佳作を発掘して読めるのはありがたいです。2012/05/31
KEI
4
古本購入。スッキリしたいい本ですね。「少女ノイズ」、「アスラクライン」と三雲作品を読みましたが、個人的に三雲さんは不思議ミステリーが合う気がします。でも、あれだけの重厚な文章を書けるんなら異能バトル物も捨てがたい。次回作はどんなのを考えているんでしょうか?期待大です。2009/11/23
ひーたろー
2
たまには大昔買った本の再読を!ということで。近未来風ミステリ、なのかな。イラストで損をしてる感が否めない。人間とロボットのものの見え方の違いだったり、テレパス少女との交流だったりと薄い割には盛沢山。複雑なプログラムが組んでないからこそ制約に縛られていないなつみさんが不思議な存在でした。2017/04/27