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内容説明
ボスポラス帝国とオルヴィエートの休戦交渉をくつがえした謎の砲撃―巻き起こった動乱を契機に、エレオノーラは巨大な富を掌中にした。彼女の心に秘められていた父レオポルトへの叛意が、ついに具体的な反抗となって実を結びはじめたのだ。しかしその波紋は、エレオノーラが予想もしなかった形で、商業国家オルヴィエート自体を蝕むことになった。突然の経済恐慌と疲弊した人心、そして民衆たちによる暴動―破壊されゆく街の中で、エレオノーラはなにを思うのか!?大人気スペースオペラ。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年10月22日、熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年在学中に「緑の草原に…」で、幻影城新人賞受賞。1988年「銀河英雄伝説」にて第19回星雲賞受賞
荻野目悠樹[オギノメユウキ]
1965年2月2日、東京都生まれ。横浜市立大学商学部卒業。「シインの毒」で1996年度集英社ロマン大賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ましゃ
18
休戦交渉寸前に放たれた謎の砲撃。巻き起こった動乱を契機に、エレオノーラは巨大な富を手に入れた。しかし、突然の経済恐慌により疲弊した人心、そして民衆たちによる暴動が激しさを増していく。国を思い民を思うか、自分の野望を突き進んでいくのか、判断を迫られる。内容はとても好きだったんだけど、ちょっと展開が早すぎてあっさり終わっちゃったのが残念な印象。徳間デュアル文庫っていう本の性質上、あまりページ数を増やせなかったのかな。国家元首の娘としてではなく、ひとりの人として復讐心を優先した事が個人的にはとても好きだった。2021/04/09
だまし売りNo
13
権力批判の視点がある。『創竜伝』のような具体的な政治体制に偏した批判ではなく、普遍性がある。 2021/11/20
のんの
1
テロリスト・ルチオ登場。長兄のクズっぷり+無能ぶりが書かれていた巻。お金を空からまく解決策、個人的には好きだ。2019/03/24
お~い
1
陰謀に替わっていきますね。部下は指揮官を選べない悲しい結末の話です。2018/07/03
kuma-kichi
1
あまりにもあっけない長兄の死。ちょっと雑な感じもするなあ。2018/04/13