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内容説明
ぼくの背中にあるふたつの瘤、それは出来そこないの翼のようだった―異形の遊女たちが、春をひさぐ“歓楽の街”メルルキサス。身ごもることが出来ないはずの“メルサスの女”から産まれた少年イェノムは、ただひとりの“街の子供”として育てられていた。彼の不満は十五になった今でも子供扱いされること…。ある日イェノムは、世界支配をもくろむトリネキシア商会の魔手からのがれて、この“螺旋の街”にやってきた少女、未来視をもつカレンシアと出会った―。夢幻と冒険に満ちた異世界ファンタジー。
著者等紹介
菅浩江[スガヒロエ]
京都市生まれ。1981年高校在学中に、「ブルー・フライト」(SF宝石)でデビュー。1992年、本作「メルサスの少年」、1993年短編「そばかすのフィギュア」で星雲賞を2年連続受賞。主な作品に「ゆらぎの森のシエラ」「氷結の魂」「永遠の森 博物館惑星」などがある
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