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内容説明
タイプV戦闘員「ヴォルテ」―。それは、遺伝子工学により戦闘のための能力のみを特化された、サイボーグ亜人種の原型であった。動物の鋭敏な五感に、人間の知能。超人的な身体能力で、地上戦闘に革命的な飛躍をもたらすはずの生物兵器。クローニングによる量産化目前、雪山での実戦テスト中に、ヴォルテは崖から滑落する。そのとき、瀕死の彼の脳内に、突如、若い女の意識が重なった。「戦うのよ、あいつらと」。こうして、ヴォルテの長く熾烈な戦いが始まった。自由と自我を取り戻すために。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
亮人
1
前知識なしに読んだら《航空宇宙軍史》シリーズの一部だったのね。航空宇宙軍によって作られた遺伝子工学サイボーグのプロトタイプ・ヴォルテ。しかしヴォルテは謎の声に導かれて逃亡。追う後藤大尉。ということで各話で様々な場所での逃亡劇と死闘が描かれる。ヴォルテの運動能力と回復力で何とか死線を切り抜けるが、極寒や劣悪な環境ばかりで本当に読んでいて息が詰まる。この緊迫感は、さすが谷甲州先生。ラストは一応追っ手に大打撃を与えるが、まだゴールにはたどり着いていない。ぜひともヴォルテの最後の到達地まで描いてほしい!2024/01/09
ねんこさん
0
激しく未完。ライラックの咲く街までの道はまだまだ遠く、険しい。2009/06/06