徳間デュアル文庫<br> 海底密室

徳間デュアル文庫
海底密室

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  • サイズ 文庫判/ページ数 389p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784199050121
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

深海4000メートルに存在する、海底実験施設「バブル」。取材に訪れた鷲見崎遊は、そこで二週間前に、常駐スタッフが不審な死を遂げていたことを知る。自殺としてすでに処理されてしまったひとつの“死”。だが、それはひとつだけでは終わらなかった。連続して発生する怪死事件。完全に密閉された空間の中で、なにが起きているのか。携帯情報デバイスに宿る仮想人格とともに、事件の推理に乗りだす遊だったが…。『M.G.H.』で第1回日本SF新人賞を受賞した新鋭がおくる、本格SFミステリー第二弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おうつき

21
読友さんから紹介された作品で前作は未読。深海の奥深くにある施設を舞台にした理系ミステリー。特殊な舞台設定や人工知能の一人称で書かれた地の文など、SF設定はてんこ盛りだが内容は純然としたミステリーで、雰囲気としては森博嗣作品に近い。密室トリックはこの状況でしか起こせないもので、真相を知った時は膝を打ちたくなった。前作はSF色がより強い作品ということらしいが、気になったのでそのうち読んでみようと思う。2019/09/23

陸抗

20
読友さんにお勧めしてもらった本。深海4000メートルにある、海底実験施設バブル。そこでの死が、全ての始まりだった。深海が殺人事件の舞台なのは珍しいし、この施設ならではのトリックも面白かった。主人公でもある雑誌の記者の遊と、相棒の人工知能。彼女自身にも何か重い過去が隠されていそうで、今回少し触れただけで終わったけれど、続きもあるのかな? 2020/01/13

雪紫

15
再読。話は覚えてる。トリックは舞台からして科学トリック満載ながらも(殺害状況からしてもネタバレにならない、実際再読するとヒントは多い)、何故ここで殺したか?どうしてこんな殺害方法を取ったのか?におけるホワイダニットがどれもいい切れ味。森博嗣さんファンなら絶対おすすめ。365ページの挿絵とその前のくだり、371ページの6行目から10行目のくだりはやっぱり好き。2019/07/28

そんれい

11
「バブル」と呼ばれる小笠原海溝近くの水深4000メートルの実験施設が舞台のミステリー。実験施設の中で連続して死亡するスタッフ。自殺なのか他殺なのか、雑誌記者の遊(ゆとり)が謎にせまる特に孤独に対する考察が印象的だった「孤独は相対的な概念。肉体的な距離は、お互いの信頼感に影響を与えない。完全なAIが完成したら、もう人はメールやチャットで生身の人間との会話をする必要はない、そうはおもいませんか?」確かに距離感の世代ギャップは年々拡大しているし、コロナ禍の影響もあるから、そんな時代も近いのかも2020/06/21

ABCorenge

7
オススメされたので読んでみた。海底施設というSF的ロマン溢れる舞台で起こる、密室殺人。トリックの切れ味もなかなか鋭い。背景描写が今ひとつ、想像しにくいところがあったけど、概ね面白かった。2019/09/27

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