ドキュメント電王戦―その時、人は何を考えたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198636586
  • NDC分類 796
  • Cコード C0076

出版社内容情報

人間対コンピュータ、5対5の戦い――ニコニコ動画で述べ200万人が視聴した将棋対局、「第2回電王戦」の実態に迫る!

現役プロ棋士と最強コンピュータソフトによる第2回将棋電王戦。人類vs機械の頭脳戦という破格の戦いは、ニコニコ動画で生放送され、多くの注目を集めた。結果は人間側の1勝3敗1引き分け。TV・新聞でも報道された裏側で、人間たちは何を考えたのか。対局した棋士、ソフト開発者、将棋を愛する小説家・漫画家など、さまざまな形で今回の対局に関わった者達が語った大会の全貌。将棋界に限らず、人間と機械との関係をも考えさせる刺激的な1冊。

内容説明

二〇一三年、歴史に残るドラマチックな戦いがあった。プロ棋士vsコンピュータ将棋ソフトによる五対五のチーム対局!それは、われわれにひとつの問いを突きつけた。「考える」「思考する」という行為―それは、人間だけの特別な力なのか、それとも、プライドという名のもと、人類に科せられた呪縛であるのか?電王戦とは一体何だったのかが、ここに語られる。

目次

第1局 阿部光瑠四段×習甦(阿部光瑠 INTERVIEW;竹内章×宮内悠介 CONVERSATION;阿久津主税 INTERVIEW)
第2局 佐藤慎一四段×ponanza(佐藤慎一×柴田ヨクサル CONVERSATION;山本一成×宮内悠介 CONVERSATION;野月浩貴 INTERVIEW)
第3局 船江恒平五段×ツツカナ(船江恒平×貴志祐介 CONVERSATION;一丸貴則×宮内悠介 CONVERSATION;鈴木大介 INTERVIEW)
第4局 塚田泰明九段×Puella α(塚田泰明×大崎善生 CONVERSATION;伊藤英紀×宮内悠介 CONVERSATION;木村一基 INTERVIEW;佐藤大輔 INTERVIEW;川上量生 INTERVIEW)
第5局 三浦弘行八段×GPS将棋(三浦弘行×海堂尊 CONVERSATION;金子知適 QUESTION and ANSWER;屋敷伸之 INTERVIEW)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しーふぉ

12
コンピューターは人間を超えたのか?対戦した棋士がA級棋士を含む現役のプロの将棋指しだったので結果に衝撃を与えた。しかし、プログラマーも棋士に敬意を持っている方が大半だったのが好感を持てました。棋士も本気で戦ったからこそ面白く興奮した。GPS将棋の600台以上のPCを繋ぐクラスタ凄すぎる。2014/12/20

そり

12
もうこれSF小説じゃんか!って世界に人間が踏み入りかけている。そう思わされた人間対コンピュータの棋戦「電王戦」。 出場棋士、プログラム開発者、解説者の方へのインタビューで、意見がかなりバラついていて面白い。 コンピューターとの向き合い方について、電王戦に関わった人達が強い関心を持っていることが伺われる。ドワンゴの川上会長の御話では、既に機械が社会の一部を取り仕切っていること知った。機械が「道具」から別の何かに移行する、今はその黎明期なのかもと思い怖くなる。「電王戦のすべて」よりもこちらが本命の出版物か。2013/09/02

緋莢

11
2013年3月。将棋の歴史に残る大きなイベントが行われた。プロ棋士VSコンピューター将棋ソフト、五対五の「第2回電王戦」。ニコニコ動画で延べ200万人が視聴、マスコミでも大きく取り上げられた、このイベント、そこには何があったのか。プロ棋士、将棋ソフトの開発者に将棋好きの作家や漫画家が話を聞いたり、対局の模様などをレポートしたものを収録した本。2014/12/03

R

10
電王戦というイベントにおける、映画パンフレットのような内容でした、読むとより面白く感じられるそんな気分になりました。まだ、電脳将棋については、イベントも含めて未見ですが、そこに至るまでの経緯や歴史、そこに挑む当事者たちの考え方や所作、それこれをリポートや対談形式で露わにしていくといった内容で、大変面白く読めました。将棋が、という話しもさることながら、もっと大きく、興行という仕事、商売について、考えさせられる内容でもあったと思います。2014/05/06

Mzo

10
電王戦は中継は見てなかったんだけど、結果はすごく気になってました。本書は棋士と開発者の双方の意見が読めて非常に面白かった。近い将来にはコンピュータの方が強くなるのは自明の流れの中で、特に棋士側がそれを悲観するでなく、将棋の普及に繋げることを真剣に考えている姿に胸を突かれる。今は亡き米長会長のビジョンの確かさに感服。そして羽生さんの考察は流石です。2013/10/18

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