激流

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  • サイズ B6判/ページ数 554p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198620790
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

京都。修学旅行でグループ行動をしている、東京から来た七名の中学三年生。知恩院に向かうバスで、その中の一人の女生徒、小野寺冬葉が失踪し、消息を絶った―。二十年後。三十五歳となり、それぞれの毎日を懸命に生きるグループのメンバーに、過去の亡霊が甦る。「わたしを憶えていますか?」突然、送られてきた冬葉からのメール。運命に導かれて再会した同級生たち。彼らに次々と降りかかる不可解な事件。冬葉は生きているのか?そして、彼女の送るメッセージの意味とは…?「今」を生きるすべての人に贈る、渾身のサスペンスミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

抹茶モナカ

59
いろいろ詰まっているけど、着地点が肩透かしな感じ。良く書けているんだけど、心に響かない。時折、読んでいて、挫折しそうになって、「ここまで良く書けているのだから。」と、踏ん張ったのに、ラストで裏切られた。踏ん張った感覚だけは、残るような読み物。2013/06/29

53
修学旅行中に行方がわからなくなった冬葉。20年後、行動を共にしていたグループのメンバーに冬葉からのメールが届く。冬葉は生きているのか、それとも誰かが冬葉を語っているのか。全然先が読めなくてすごくドキドキしながら読んでいたのですが、数々の事件が絡み合ってしっちゃかめっちゃかになって、ちょっと疲れました。あんなに盛り込みまくったのにどの事件もぼんやりと解決してしまってちょっと拍子抜け。でもそんなこと言いつつ結構夢中になって読んじゃいましたけど。2015/10/29

銀河

41
読んでいたら「それ、辞書?」と聞かれるようなぶ厚さ。でも読みやすく結末が気になって一気に読んだ。好きな話だけど、登場人物が自分の知った情報を他人に伝える会話部分が長い。読者は既知の話だから、はしょって欲しかった。行方不明になった冬葉がどうなったか、の真相は綺麗にまとまっていた。ラストシーンもなかなかよかった。彼女と同じ班だった六人については、すでにこんなに長いんだからもう少し書ききってくれればいいのになぁ、と思った。美耶の選択は後味よかったけど、貴子の一家は…かなり衝撃を受けたんだけど。2011/06/16

かめぱぱ

39
はじめて柴田作品を読みました。確か本屋さんでオススメになってて。同級生の各々にいろんな事が一気に起こり始め、展開が多くて速いので、「これってどうなっちゃうんだろー」と期待は膨らみます。そして・・・。やはり(?)というか、あんまり最後はまとまらず。それまでの展開を考えると、残念な感じは拭えません。とってつけたような・・・。おもしろく読めていて期待が膨らみすぎたかな?全体としては悪くなかったです。2013/11/23

とも

39
★★★結論は賛否が分かれるであろうが、私の好むタイプではなく少々がっかり。ストーリー全体としても、出だしのインパクトに対して後半の失速感は否めない。2013/08/01

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