内容説明
父の復讐を誓い敵を追い求める男と彼を一途に慕う少女。それは愛と殺戮の夢幻の道行きだった。
著者等紹介
金庸[キンヨウ]
1924年、浙江省海寧県生まれ。1955年、「書剣恩仇録」を発表。壮大かつロマンあふれるストーリーで一躍、武侠小説の雄となる。以来十二部の長編小説を創作、香港・台湾及び中華世界において、幅広い層の読者に支持を得て、国民作家となる。その人気は中国本土にも及び、1995年には、現代中国の代表的な作家を選んだ「二十世紀中国文学大師文庫」で、魯迅、沈従文、巴金に続き、第四位におかれている
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感想・レビュー
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こひた
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雷鳴下の阿朱は壮絶。意図せずして人を殺すことはある・・・愛がここまでとは。2015/05/26
siopop
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喬峯の物語になってから、お話が面白く何となく昔読んだ水滸伝の話のようでわくわくします、広い中国大陸を北へ南へ縦横に駆け巡りながら存分に戦うさまは読んでいてとても楽しいです。 中原で漢人として育ったのに、血筋が契丹だったからと只それだけで、野蛮人なんだと仲間から蔑まれ、自分自身でも納得しまうのが不思議であり差別意識ってのはそういうものなのだろうな~と思いました。 漢人であっても悪行し放題の登場人物が多い中、喬峯のみが蔑まれているのは不公平な気分にもなります。2012/02/14
おもち
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再読。この巻は段正淳と馬夫人が印象に残る。段正淳の色好みにはあきれるけど考えてみれば一国の皇族でもあるしこの時代の他の国の例からいって一夫一婦の状態でいることの方が珍しいと思う。馬夫人の方はその怨念がただただ怖い。 2011/10/15
おとや
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ついに段誉がまったく出て来なくなった。本巻は喬峯が自分を陥れた犯人を探して大陸を東奔西走する巻。2011/06/28
柿
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阿朱のくだりには涙腺が潤む。2011/06/19