内容説明
京都宝ヶ池。石田陽一とデート中の女子大生・加々見舞子は大好きな兄の家に赤ん坊が生まれることに戸惑っていた。兄も兄嫁も赤ん坊も居なくなればと願った。病院から、赤ん坊がさらわれてしまう。舞子と陽一は赤ん坊を取り戻す旅に出た。竜に掴まって!時空を超えた過酷な冒険が始まった…。
著者等紹介
柴田よしき[シバタヨシキ]
東京生まれ。1995年『RIKO―女神の永遠―』で、第十五回横溝正史賞を受賞。ハードな女性刑事の鮮烈な造形が衝撃的なデビュー作から、本格ミステリ、ハードボイルド、伝奇ロマン、恋愛サスペンス、宇宙SFまで、さまざまなジャンルの作品を手がけ、旺盛な執筆活動を続ける人気作家である
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カブ
52
琵琶湖に生息するという、ピンクの竜を追いかけて、時空を超えた壮大なファンタジー。昔の人は竜を見ることができたそうな。日本は古来から万物に神が宿っているといって、自然界と謙虚に付き合って来た。文明と共に空や海、湖は汚され、見ることのできた竜の姿も隠されてしまったみたい。1人の力では何もできないけれど、物語を通して考えることができた。琵琶湖を旅して、おちゃめなピンク・ドラゴンに会いたい。2018/09/08
papako
3
読むのに苦労した。2012/06/08
yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
3
9.11の影響を色濃く受けた新聞連載小説を大幅改題した本作、内容はかなりメルヘン調な小説。主人公の舞子が心の奥底で思った事を勝手に叶えてしまったピンクのドラゴンを追いかけて、琵琶湖集編を舞台に現代から古代へとタイムリースリップと、古典的SF調。それなりに楽しめたし、作家柴田さんの環境保護に対する想いも伺えましたが、僕にとっては深く考えるよりも、結末を求めて読み飛ばすタイプの小説でした。2011/08/12
一五
2
面白かった。 よく読んでた某作家の伝奇は 仲間がどんどん増えていくパターン、これは小グループが二組、最後に成し遂げる って感じ。2018/09/03
RIN
2
★★★☆ 柴田よしきさんはこの手のファンタジーも得意だなぁ。最近はこじんまりミステリが多いけれど、こういう壮大な世界観を持つファンタジーがまた読みたい。