内容説明
中央ヨーロッパの小さな国、大国となって他国を侵害することを拒否した自立自尊の国、アップフェルラントの物語。元気、自由、快活!―40冊記念最高の痛快作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
55
第一次世界大戦前の時代、ドイツに侵略を狙われてる架空の国を舞台とした物語。ボーイミーツガールで魅力的な頼れる大人達がいて、一国の政治の物語としても冒険譚として凄くシンプルで楽しくまとまってる。つい昔のジブリ好きの心を刺激される。でも一部悲しいとこも(悪役の最期には同情しないが)。後日談を空想したあとがきも良いよー。だが、あとがき込みでボーイミーツガールよりフライシャー警部の方が気になってしまうのです。2023/06/28
Tanaka9999
7
1990年第1刷、徳間書店の単行本。一次大戦前のヨーロッパの架空の国が舞台。軽い感じと内容で最後まで続きます。人物がなんとなくよくあるタイプという気もしますが、話としては非常に面白い。2022/04/05
紫鈴
4
ヨーロッパの強豪国に囲まれた小さな国アップフェルラント。編み物好きな女王陛下が懸命に国を守ります。ヴェルとフリーダが主役のはずが、フライシャー警部とアリアーナに全部持ってかれてる感じ。大人ふたりがメインでもよかったかも。きな臭い時代にファンタジー感がとても素敵で「名探偵ホームズ」(犬のほう)のような動きがぴったりの場面が多々あって、微笑ましい。☆4
水戸
3
ジブリ映画を観ているような感覚でした。 実在する国々や歴史と、架空のアップフェルラントの噛み合わせが、スゴイとしか言いようがありません。 文章は、海外作品の翻訳ものを読んでいるような感覚でした。 個人的に、あまり好ましいとは思えない展開もありましたが、ストーリーとしては必要な部分なので、「そっかぁ……」と切なく飲み込みました。面白かったです。2016/02/25
扉のこちら側
3
初読。2005/10/05