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目次
第1章 特別地域(傲慢な首都ワシントン;幻想の街ニューヨーク)
第2章 エコトピア(自然保護のユートピアは軍事産業のメッカ)
第3章 メックスアメリカ(メキシコ文化を融合する成長率NO1の地)
第4章 ディクシー(変化こそ最大の特徴)
第5章 アイランズ(観光地は麻薬と中南米貿易で大にぎわい)
第6章 ニューイングランド(最も貧しい文明の地)
第7章 ファウンドリー(衰退する鋳造王国)
第8章 エンプティー・クォーター(古き良き西部はエネルギーの宝庫)
第9章 ブレッドバスケット(「アメリカのパン籠」は「世界のパン籠」)
第10章 ケベック(北米の中のフランス)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
4
1980年代、元ワシントン・ポスト記者のジャーナリストがアメリカ、カナダ、メキシコを取材して歩き、北米大陸を九つの「国」に分類した、なかなか面白い視点の本。この国というのは、原文では「Nations」という土地よりも人の集まりを表す言葉で表現され、自分の印象では歴史的経緯や地理的条件によって、経済的文化的にまとまった緩やかな「文化圏」のようなものだと感じた。日本でいうと「縄文文化」とか「弥生文化」のような感じ。それぞれに価値観の差異、それに基づく政治意識、経済が絡む利害関係が複雑に絡み合って巨大なカオスだ2023/08/02