内容説明
想像を絶する巨大な存在“SS”と遭遇した、AE「HE2」の新たな発見と末知への挑戦。小松SFの究極作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
89
他館図書館本。 1巻で出てきたミシェルの魂の音楽とでもいえる存在が2巻でも突然出てきてビックリした作品でした。本書では一般自然言語という概念でくくられる全知的生命体に通じるしろもののようでした。言われてみれば普遍的な心の叫びって全世界でヒットしますものね…。 なんだかHEを追いかけてくるアンジェラの存在をにおわせたまま未完の作品になってしまった本書ですがラブラブモードになるのか熟年離婚エンドになるのかは読者にゆだねられるのかも…?なんておもいながら読み終わりました。2018/12/10
aki
1
いよいよSSに到達し、内部探査を始めた主人公。その前に、さまざまな知性が登場する。機械生命体や1億年以上生きている「老人」など、いきなり攻撃してきた種族以外はコミュニケーションが成り立つのがポイントかな。主人公単独ではSSの謎は手に余る。さまざまな知性とコミュニケーションし、「集合知」を駆使しなければ理解が進まないからだ。小松の他作品を参考にすると、SSという子宮に、さまざまな知性体という精子をぶちこみ、この宇宙をメタ的に俯瞰できる「神の如き超知性」を生み出そうとしていると読み取ったが、如何。2018/10/28