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内容説明
『今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)』(平成十五年三月)は、教師の専門性の向上を重要課題のひとつとして取り上げています。しかし、教師の専門性の重要性が免許の保有率などの視点から論じられているにもかかわらず、個々の教師が一体どのようにして専門性を高めたらいいのか、その具体的内容・方法については不透明です。とりわけ、「障害のある子ども」を対象としている特別支援教育に関する専門性は、単に個々の教師の「教養」や「指導方法」のみならず、障害に関する「基礎的な知識」も要求されます。そこで本書では、筆者がいかに“専門性に立つ教養ある教師”を目指したのか、「教養」「指導方法」「基礎知識」という三つの観点から、筆者自身の体験をベースにまとめました。
目次
第1章 教師の専門性とは何か―教養・指導方法・基礎知識(子どもの可能性の支援としての専門性(小さな現実から)
専門性の向上に関する現状と課題(大きな現実から))
第2章 専門性の基盤としての教養―人間・教育・資質(教養と専門性は表裏一体(教養と教育と雑学)
専門性の基盤としての人間(楽天的・プラス思考) ほか)
第3章 専門性を高めるための指導方法―子ども理解・保護者との連携・受容とゆさぶり(専門性ある教師像(意図的・計画的)
子どもをいかに理解するか(子どもの懐から) ほか)
第4章 専門性を高めるための基礎知識―機能障害(生命)・活動制限(生活)・参加制約(人生)(社会との相対的概念としての障害(ICIDHからICFへ)
各教科の基盤としての自立活動(形態的集団から機能集団へ) ほか)
著者等紹介
大沼直樹[オオヌマナオキ]
大阪教育大学教授。現在、豊中市教育センター巡回相談員、神戸市教育委員会「通常の学級におけるLD等への特別支援事業」巡回相談員、和泉養護学校学校協議会座長、藤井寺養護学校学校協議会委員長、大阪府立盲・聾・養護学校専門性向上推進会議委員長、大阪市就学指導委員会副委員長、大阪府教育委員会学力等向上推進会議委員、大阪府教育センター「知的障害教育の自立活動に関する研究」プロジェクト・チームコーディネーターの任務につく
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