文春文庫<br> 恋しぐれ

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文春文庫
恋しぐれ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167781040
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

京に暮らし、俳人として名も定まり、よき友人や弟子たちに囲まれ、悠々自適に生きる蕪村に訪れた恋情。新たな蕪村像を描いた意欲作。

老境を迎えた与謝蕪村、最後の恋の行く末は

京に暮らし、俳人として名も定まり、よき友人や弟子たちに囲まれ、悠々自適に生きる蕪村に訪れた恋情。新たな蕪村像を描いた意欲作。

内容説明

京に暮らし、二世夜半亭として世間に認められている与謝蕪村。弟子たちに囲まれて平穏に過ごす晩年の彼に小さな変化が…。祇園の妓女に惚れてしまったのだ。蕪村の一途な想いに友人の応挙や秋成、弟子たちは驚き呆れるばかり。天明の京を舞台に繰り広げられる人間模様を淡やかに描いた傑作連作短編集。

著者等紹介

葉室麟[ハムロリン]
1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。2007年『銀漢の賦』で、第14回松本清張賞を受賞。2009年『いのちなりけり』が第140回直木賞候補。同年、『秋月記』で第141回直木賞候補および第22回山本周五郎賞候補となる。2010年『花や散るらん』が第142回直木賞候補。2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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遥かなる想い

115
江戸中期の俳人与謝野蕪村を軸にした 連作短編集である。昔ながらの 人情味溢れる小噺が続き、品のある 雰囲気が心地良い。登場する女性たちの慎ましさと、頻出する俳句が 与謝野蕪村の 世界を彩る。ひどく儚い心洗われるような 江戸の人情物語だった。2022/05/19

いこ

95
京の俳人であり絵師の与謝蕪村を主役に、その周囲の人々を描いた連作7編。京都が舞台なので、ゆったりとたゆたう様な京言葉が魅力的。章の中に二~三句織り込まれる蕪村の俳句も風雅。これら俳句や絵を絡めながら、蕪村の後半生を鮮やかに蘇らせていく。蕪村の妓女との恋、娘の恋、弟子の恋、友である円山応挙の恋…と恋愛中心の短編達。三章の、弟子の大魯と罪を犯し遊女屋をやめさせられた妓女の言葉が印象的。『世の中、悪いことばかりやない。自分がしっかりしてたら生きていける。死んだらしまいや。生きた者が勝ちや』生きた者が勝ち、です!2022/04/03

レアル

79
蕪村とその周りにいる人たちの短編集。数冊しか彼の作品を読んだ事がないが、九州以外の舞台設定、そして恋なんていう武士道云々以外の葉室氏作品を初めて読んだ。京言葉がはんなりとしていて心地良いし、彼の他作品と比べても読みやすい。物語と句を一緒に味わえるなんて何と贅沢な本。今まで句にしか興味がなかった蕪村だが、この作品を読み、蕪村という人間に興味を持った。蕪村の周りに登場する人物も上田秋成や円山応挙と豪華だし。。葉室氏の作品はどれも良い!2014/10/27

nico🐬波待ち中

71
京を舞台にした与謝蕪村の老いらくの恋と、蕪村の娘や弟子達の無器用なまでの恋模様をしっとりと描いた連作短編。相手を一途に愛おしく想う様が妖しく美しく描かれてあり、読んでいるこちらも心がザワザワしてくる。そしてそれをそっと見守る蕪村の温かな眼差しに泣ける。短編に添えられる蕪村の俳句や絵が内容にピタリと合っていて、これまた泣ける。蕪村の周りの恋は切ないのに粋に思えるから不思議だ。円山応挙が恋する気持ちを「せつのうて哀しいのやけど、なにやらあたりが生き生きと見えましてなあ」と言っていた。恋とは正にこれである!2017/03/03

佐々陽太朗(K.Tsubota)

66
蕪村、あるいは応挙の老いらくの恋、そして彼らの弟子たちの恋もまた描かれる。恋とはやはり落ちるものなのだとあらためて思う。なかなか成就せず、またたとえ成就したとして、それが地獄の入り口となることもある。恋はまた人を仏にも鬼にも変えてしまう。生きるということは、恋するということはかくも罪深いことなのだろう。それでも人は恋をする。それこそが生きた証しであり、人生の華なのだろう。かの福田恆存の言葉に「教養とは、また節度であります」があるが、人から尊敬を集める才人であっても恋に落ち、節度を無くしてしまうものなのか。2023/02/18

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