出版社内容情報
蛇の眼、谷中・いろは茶屋、女掏摸お富、妖盗葵小僧、密偵、お雪の乳房、埋蔵金千両の七篇。江戸市中の風物や四季おりおりの行事、食物など、この現代感覚による"捕物帖"に忘れ難い味を添える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なななな
5
2巻再読。しかし、学ぶべきものあり、面白く、まったく古くない。鬼平イイです。2018/04/13
仮面堂
3
「ばかも休み休みいえ。悪を知らぬものが悪を取りしまれるか」/「人間という生きものは、悪いことをしながら善いこともするし、人にきらわれることをしながら、いつもいつも人に好かれたいとおもっている……」/「人間というやつ、遊びながらはたらく生きものさ。善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける。悪事をはたらきつつ、知らず識らず善事をたのしむ。これが人間だわさ」/何度目かの再読。2018/08/17
出世八五郎
3
妖盗葵小僧に真実が・・・
でーじ
3
コンパクトにまとめられた一つ一つの話が、劇の台本を読んでいるように読みやすい簡潔な言葉で綴られていてスラスラ読めた。1巻よりも事件簿色が強い印象。難敵・妖盗葵小僧が現れる話が異色で、万死に値するとは彼のことだろう。盗賊や密偵、同心であったりする各話の主人公にまつわる人間ドラマでありながら、要所を締める平蔵のセリフがかっこいい。話を通して江戸の地理や当時の生活をうかがい知れるのも面白かった。2011/12/27
文章で飯を食う
3
一つ一つのエピソードがおもしろい。2011/06/12