出版社内容情報
二〇三〇年、人工知能は人間並みの能力を獲得する? AI技術と資本主義の未来を緻密に分析し、失業者たちを救う社会保障を提言する【AIが発達すると人口の9割の失業状態に!? そのとき経済はどうなる?】
人工知能(AI)が目覚しい発展を遂げています。小説を書いたり、囲碁をしたり、ツイッターでヒトラーを肯定する発言をして、日々ニュースを賑わせています。
また、AIを搭載したロボットも活躍しています。pepperは感情を読み取ることが出来ますし、ダヴィンチは外科手術をこなしますし、iPhoneに搭載されているSiriは道案内もしてくれます。
このまま技術開発が進んでいくとどうなるのか……? 著者は、2030年には、人間並みの知性を持ったAIが登場する可能性があると指摘します。
ホワイトカラー事務職は真っ先に職を奪われます。医者も弁護士も失業の危機に瀕しています。最大で人口の9割が失業する可能性もあると筆者は推計しています。一部の資本家以外の労働者は飢えて死ぬしかないのでしょうか?
AIによって奪われた労働は、BIで補完しよう!
それが筆者の提言です。BIとはベーシックインカムのこと。社会保障をBIに一元化して、子供から大人まで一律で約7万円/月を支給するという仕組みにしようというのです。
AIの未来、資本主義の未来、労働の未来、社会保障の未来まで、気鋭の経済学者が語りつくします!
井上 智洋[イノウエ トモヒロ]
内容説明
あらゆる人々が遊んで暮せるユートピアか?一部の人々だけが豊かになるディストピアか?AIの発達でほとんどの人が仕事を失う近未来を、気鋭の経済学者が大胆に予測する。
目次
第1章 人類vs.機械(ホーキング博士の憂鬱;「ターミネーター」は現実化するのか? ほか)
第2章 人工知能はどのように進化するか?(第五世代コンピュータの失敗;確率・統計的なアプローチ ほか)
第3章 イノベーション・経済成長・技術的失業(日本は衰退する運命にあるのか?;果実は食べ尽くされたか? ほか)
第4章 第二の大分岐―第四次産業革命後の経済(第四次産業革命をめぐる覇権争い;汎用AIは社会にどのように導入されていくか? ほか)
第5章 なぜ人工知能にベーシックインカムが必要なのか?(生活保護は労働者を救うか?;ソ連型社会主義は復活するか? ほか)
著者等紹介
井上智洋[イノウエトモヒロ]
駒澤大学経済学部講師。慶應義塾大学環境情報学部卒業、早稲田大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。2015年4月から現職。博士(経済学)。専門はマクロ経済学、貨幣経済理論、成長理論、人工知能と経済学の関係を研究するパイオニアとして、学会での発表や政府の研究会などで幅広く発言。AI社会論研究会の共同発起人をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mariya926
R
Kawai Hideki
めだか
ハッシー