文春新書
平成の天皇と皇室

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166603534
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0295

内容説明

六十有余年の長きにわたって皇位にあった父昭和天皇に比べると、平成の天皇は地味なイメージをもたれがちだ。しかし、平成の天皇、そして皇后は過去の天皇や皇室がなしえなかった大きな変革を着実に進めている。その意味で平成の天皇と皇后はもっと注目を集めるにふさわしい存在である。昭和の「負の遺産」と真摯に立ち向かいながら、皇室伝統の「祈り」を怠らず、国民の中に積極的に入っていこうとする平成の天皇、皇后のすべてが分かる画期的一冊。

目次

平成の天皇の求める「象徴」の道―なぜ天皇は老婦人の肩を揉んだのか
皇子誕生で日本中が興奮―「側室復活」の動きさえあったなかで
バイニング夫人との戦後―拉致計画に怯えながら始まった新時代
正田美智子嬢との結婚まで―正田家の躊躇と香淳皇后の怒りの行方
「平成」という時代の始まり―新しい元号はこのようにして決まった
平成の天皇と大嘗祭―祭儀の撮影はなぜ許可されたのか
「反天皇」の島・沖縄―昭和天皇の「負の遺産」に正面から対峙
皇室の先祖と朝鮮半島―なぜあの時期に「ゆかり発言」が出たのか
天皇皇后の外国訪問―過密スケジュールと「政治利用」との戦い
受け継がれる宮中祭祀―「祈り」への並々ならぬ思いのあらわれ〔ほか〕

著者等紹介

高橋紘[タカハシヒロシ]
1941年生まれ。皇室研究家。早稲田大学法学部卒業後、共同通信社に入り皇室報道などに従事。現在、静岡福祉大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Naota_t

1
★3.2/私は、ほぼ平成生まれなので、本書の時系列には親近感が湧く。一方で、正直、天皇に対して深い思い入れはない。家族や友人と会話で俎上にあがることもないし、個人的な興味もあまりない。世論と大きく関係する存在だと思うので、予算に計上する皇室費も減少傾向になるのだろうか(「目的効果基準」を用いると、全て税金で賄える詭弁のような気もするが)。著者は元・共同通信で皇室報道に従事。本書内容も割とフラットな立場から書かれている。皇室の一部機能を外部委託するなどは私も賛成だ。情報公開も積極的にすべきではないだろうか。2022/05/25

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