コンビニ人間

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  • サイズ B6判/ページ数 151p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163906188
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

36歳未婚、古倉恵子。コンビニ勤務18年目。コンビニこそが、私を世界の正常な部品にしてくれる――。現代の実存を軽やかに問う。第155回芥川賞受賞作!



36歳未婚女性、古倉恵子。

大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。

これまで彼氏なし。

オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、

変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。

日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、

清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、

毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。

仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、

完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、

私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。



ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、

そんなコンビニ的生き方は

「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。



現代の実存を問い、

正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。

村田 沙耶香[ムラタ サヤカ]

内容説明

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。

著者等紹介

村田沙耶香[ムラタサヤカ]
1979年千葉県生まれ。玉川大学文学部卒業。2003年「授乳」が第46回群像新人文学賞優秀作となりデビュー。09年『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞。13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

3062
現時点で発売からまだ40日余りなのに早くも4329登録。近年の芥川賞作の中では驚異的といってもよいハイペースだ。コンビニに対する親近感と読みやすさが読者を魅きつけるのだろうか。意思もアイデンティティもすべて捨て去った中で、コンビニ人間としての枠組みに自らを拘束してゆく。これは、いわば近代的自我へのアンチ・テーゼである。主人公(語り手でもある)をコンビニ人間として異化することで、「普通の」人たちの生活や感覚を相対化する試みであるように思われる。「こちら側」と「あちら側」は実は等価であることが看破されたのだ。2016/09/07

2844
読みやすく、あっという間に読了できました。主人公は元々どっかおかしいけれど、ここまでもコンビニ店員(コンビニ人間)として生きていける点はプロ意識が高くて羨ましい。眠ることも体調を整えることも時給のひとつであるという言葉はすごくはっとさせられたし、自分の仕事スタイルを見直すきっかけとなりました。周囲の人の影響を受け、喋り方や態度が似ることや、似せることで安心できることは共感してしまいました。2016/10/23

starbro

2696
少し出遅れましたが、ようやく読めました。以前から気になっていた村田沙耶香、初読です。先入観なしに読んだので、コンビニを巡る人々のほのぼのとした話かなと最初思いましたが、結構奥の深い、コンビニアルバイト依存症の話でした。途中の展開は想定外でしたが、ラストにもう少しサプライズがあったら、もっと良かったんじゃないでしょうか?普通って簡単に言いますが、本当は普通は存在しない物かも知れません。本作は著者の得意分野(又吉の「火花」に近い)で半分私小説の様な気がするので、受賞第1作でどんな物語を紡ぎだすのか楽しみです!2016/09/05

抹茶モナカ

2606
僕の中で村田沙耶香さんは純文学作家としてカテゴライズされていなかったのだけど、『普通』とは何かについての純文学作品でした。哄笑を誘う箇所、考えさせる箇所もあり、思わず唸ってしまうような完成度の高さ。僕もコンビニでバイトした事あるけれど、現代のコンビニ店員って大変なんだな、とも、コンビニでの労働の描写で感じた。2016/08/09

zero1

2363
普通とは何か?多くの人がこの単語を口にするが、説明できる人はほとんどいない。「普通」や「みんな」、「常識」という言葉に依存してしまっている。なのに、コンビニに依存する主人公の女性のことは「変だ」と排除したがる。人というのは何と矛盾した存在なのだろう。子を増やさなければならないのか?人類は70億を超えているのに?この疑問にも多くの人は答えられない。子孫を残さないのは非生産的だから?芥川賞作品のため、本書の感想は特に多い。私は変わったことを書きたかった。主人公の「変わった」行動を私は笑えない。あなたはどう?2018/12/05

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