「南京事件」を調査せよ

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163905143
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

79年前の事件を調査報道せよだって!? 戦後70周年のムチャ企画に敏腕事件記者は南京へ。戦争を知らないからこそ書けたルポ。各方面から大絶賛のテレビ番組『日テレNNNドキュメント 南京事件 兵士たちの遺言』が、大幅な追加取材で待望の書籍化!





77年目の「調査報道」が事実に迫る。

南京事件」は本当にあったのか?

なかったのか?



戦後70周年企画として、調査報道のプロに下されたミッションは、77年前に起きた「事件」取材だった。「知ろうとしないことは罪」――心の声に導かれ東へ西へと取材に走り廻るが、いつしか戦前・戦中の日本と、安保法制に揺れる「現在」がリンクし始める……。伝説の事件記者が挑む新境地。

清水 潔[シミズ キヨシ]

内容説明

日テレNNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」が、大幅な追加取材で待望の書籍化!「南京事件」は本当にあったのか?なかったのか?77年目の「調査報道」が事実に迫る。

目次

第1章 悪魔の証明
第2章 陣中日記
第3章 揚子江の惨劇
第4章 兵士たちの遺言
第5章 旅順へ
終章 長い旅の終着

著者等紹介

清水潔[シミズキヨシ]
1958年、東京都生れ。ジャーナリスト。日本テレビ報道局記者・解説委員。雑誌記者時代から事件・事故を中心に調査報道を展開。日本推理作家協会賞、新潮ドキュメント賞、日本民間放送連盟最優秀賞など受賞多数。「南京事件」のドキュメンタリーで、ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、「放送人グランプリ」2016準グランプリ、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞などを受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

370
南京事件について極力公平に書いた印象。中々南京事件はいろんな証言が交錯するなか難しいテーマだなと思った。しかしなかったと言う人は見ていないだけなのか存在自体なかったことまで言い切れるのか?あったという人は本当に日本軍が虐殺したのかの分別は大変だな。2017/05/07

zero1

96
知ろうとしないことは罪。結論から書く。南京事件は間違いなくあった。事件記者として知られる著者が歴史問題に挑む。一次資料を基に1937年の南京事件を明らかに。多くの民間人を旧日本軍が殺した事実。この事件「被害者30万人でなければ事件そのものが無かった」という主張は子供じみている。否定派はそれを全く理解しない。愛国心とは?日本人は太平洋戦争で加害者だった。邦人保護での「自衛」という大義名分も危険。南京事件の決定版といえる本!この内容は15年10月にNNN系列で放送され、多くの視聴者から称賛された。2019/07/14

美登利

92
清水さんの本は何冊も読んでいますが、この事件を報道したテレビ番組は見ていません。私は戦争や政治について認識不足でこの事件も中国で大きな虐殺が有ったと教科書で知っている程度のものでした。私に戦争にいった近い身内が居なかったので、日本での戦時中の生活を親から聞くことは有っても、やはり戦争被害者意識での考えです。日本が仕掛けた戦争を知っていても深く考える事はしませんでした。そんな不勉強な私にもとても分かりやすい文章でした。政治に付いては語る言葉も持ちませんが、最後の清水さんの文章に心が打ち震えました。2016/10/29

at-sushi@ナートゥをご存知か?

83
遥か昔、遠い銀河系の彼方に「yahoo掲示板」というものがあってだな。そこでは南京事件否定派と肯定派の熱い戦いが日夜繰り広げられておった。本書でも紹介されている一次資料や秦郁彦等の研究により、否定論というのは既に破綻しており、本書もそれを再確認しているに過ぎないが、本書に登場する議員や産経新聞のように、日本の加虐行為自体を否定、矮小化しようとする勢力は常に存在し、何度論破されてもゾンビのように再生しては破綻した論理を拡散するから恐ろしい。「天上の葦」で描かれる「最初は小さな火」という警句が思い起こされる。2018/07/22

ハイランド

75
調査報道の雄による南京事件へのアプローチ。「南京事件」はあったのかという問いに第一次資料から読み解いていく。当事者による記録や証言から、おびただしい数の捕虜虐殺が行われたことが明らかになる。「南京事件」については何時の間にか高度に政治的な問題になってしまい、なかったことにしたい一派が声高に主張し、ネットでは写真のキャプションが違うから事件そのものが捏造だという人もいる。その中で一次資料に当たることの重要性をこの本は教えてくれる。後半は筆者の思いが全面に出て、本の趣旨からずれている気もするが総合的に良本。2022/10/01

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