関所破り定次郎目籠のお練り―八州廻り桑山十兵衛

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  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163901299
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

河童の六兵衛と、博打打ちの定次郎。矢倉沢と大戸。二人の関所破りを追いかけて、十兵衛が掴んだ尻尾の正体とは…。シリーズ第9弾。

相州と上州、それぞれの関所破り。十兵衛いかに始末をつける

保土ヶ谷の道案内角太郎を殺した河童の六こと六蔵を追って関東取締出役の桑山十兵衛は、河童の六の出身である相州の松田惣領まで、足を延ばす道すがら、溝口にて鐘撞き講で金を集める破れ坊主を懲らしめる。
だが、肝心の河童の六はとりにがし、保土ヶ谷の一件は、わからずじまいとなって江戸へと戻ってきた。
江戸へ戻った十兵衛を待っていたのは、日光例幣使街道の上州玉村宿のそばにある竹田村で、朝早くに川向こうの穂波村から、鉄砲の玉が飛んできたという訴えだった。時を同じくして、玉村では道案内が殺され、その下手人である侠客定次郎は子分を連れてそのまま姿を消したという。鉄砲をきっかけに、穂波村に立ち寄った定次郎一味の足跡を見つけられると考えた十兵衛は、玉村の道案内の後任を決める必要もあり、今度は上州へと向かう。
破れかぶれになり、関所破りで、せめて名を上げようとする侠客定次郎一味。
そして、河童の六は、いずこへ流れたのか。それぞれの関所破りは、思わぬ方向へと展開をみせる……。十兵衛は、首尾よく彼らを捕えることができるのか。
人の欲を見つめて、関八州を経巡る十兵衛がつける、侠客たちへの意外にな始末とは。

ご存じ、人気時代小説・八州廻り桑山十兵衛シリーズ待望の第九巻。

内容説明

道案内殺しの河童の六を追って梅雨の相州路を下る十兵衛だが、鳴らない鐘に気を取られて、取り逃がす。同じころ博徒の定次郎が、街道沿いの富豪を襲い大戸の関所を破ったと一報が―。大人気シリーズ第九弾。

著者等紹介

佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。雑誌記者を経て、作家となる。85年『大君の通貨』で新田次郎文学賞、94年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で直木賞を、それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

53
面白かったです。関所破りを追う十兵衛と名をあげようとする侠客たちのやりあいが痛快でした。2021/03/26

kei302

31
中一弥氏の表紙カバー装画は本作:シリーズ9作目が最後(涙) 佐藤氏を偲び再読。力の抜き加減が絶妙の文体、十兵衛の鮮やかな仕事ぶり(近くにいたのに取り逃がしたりもするが)。 十兵衛が追う、喜十郎と六蔵が憎めないキャラで魅力的。妻:登世との間に子どもが生まれたのも嬉しかった。2019/09/11

baba

23
103才現役画家中一弥さんの見事な装画に見惚れながら桑山十兵衛に期待を込めて読む。いつものように無駄のない独特の文章ですらすらすすむ。それぞれの顛末も笑いを誘い、十兵衛のきれの良さに感心する。それにしても男子誕生これからの楽しみが出来て良かった。2014/11/10

うさこ@タッタカタ

14
図書館本。面白かった。人助けがアダとなったり、欲をかいてとんでもない事もになったり、八洲廻りのシリーズは江戸の捕物控と違い泥と汗にまみれてる。人間臭いというか、すっとぼけた味がある。おら、桑山様みでえな、男前さ、会ってみでえな。2016/03/14

あかんべ

14
休む暇も無く八州を駆け回り、他の八州廻りが捕らえられなかった二人の道案内殺しの者を、捕らえた十兵衛。しかし上司からはなぜか重用されない。探索もすぐ側に六蔵がいながら気がつかなかったり、一冊まるごと楽しめた。2014/10/30

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