出版社内容情報
朝鮮はなぜ科学技術の受容にたいし閉鎖的、狭量であったのか。洋学の中国経由の特殊性を解き明かし日本、中国との違いを追跡する
内容説明
天主教弾圧とともに西洋事情、学術研究の萌芽をも摘み取ってしまった朝鮮の悲劇を日本との比較で捉える。
目次
第1部 17世紀―漢訳西洋書の伝播(イエズス会と朝鮮;明末中国の漢訳西洋書;鄭斗源とロドリゲス;昭顕世子とアダム・シャール ほか)
第2部 18世紀―西学の受容と反発(李〓―西学受容の思想を拓く;慎後〓の天主教批判;キリスト教会の成立;安鼎福の天主教批判 ほか)
第3部 19世紀―天主教迫害と西学の凋落(1801年の辛酉教難;孤高の思想―崔漢綺の西学観;儒教とキリスト教の対決 ほか)