出版社内容情報
アガサ・クリスティー[クリスティー アガサ]
著・文・その他
山本 やよい[ヤマモト ヤヨイ]
翻訳
内容説明
平和な村のハロウィーン・パーティで少女が殺された。少女は死ぬ前に、殺人を見たことがあると話していた。口封じのための犯行なのか?だが少女は村で有名な嘘つき。殺人の話も真に受ける者はいなかった。ただひとり、ポアロを除いては。ポアロは少女の言葉を信じ、村の周辺で起きた未解決事件を調べはじめた。ハロウィーンの夜に起きた不可解な事件の真相は?小学校高学年、中学生~。完訳版。
著者等紹介
クリスティー,アガサ[クリスティー,アガサ] [Christie,Agatha]
「ミステリの女王」と呼ばれ、親しまれる小説家。1890年、イギリスのデヴォン州に生まれる。1920年、『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。本作で生まれたエルキュール・ポアロというキャラクターは、シャーロック・ホームズ以降のミステリ小説でもっとも人気がある探偵となった。クリスティーの作品は、英語圏で10億部以上、そして翻訳された100を超える言語でさらに10億部も読まれている。1976年、死去
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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assam2005
16
楽しいはずのハロウィンパーティ。街に住む人達が集まり、伝統的なゲームを楽しむ。そんな中、「殺人を見たの」と言い出した一人の少女。パーティの最中、その少女がバケツに頭を押し込まれて溺死する。クリスティが見た子ども達は隠すことを知らない。その素直さ、ストレートさが問題を引き起こす。死刑制度が廃止された時期に書かれたそう。それに対するクリスティの思いが込められていると聞くと、ハロウィンパーティ=幕間的ではなく、もっと重みのあるお話のように思えてきました。2023/10/27
timeturner
8
子供向けの叢書でルビが多いとはいえ完訳だし翻訳も手加減なしで普通に楽しめた。オリヴァ夫人が出てくる作品もっと読みたい。でも、カバー絵には違和感ばりばりだなあ。なんでもかんでもイケメンにすればいいってもんじゃないよね。2023/02/21
biba
5
「名探偵好きでしょ?」と言って、下の子が選んでくれました。考えてみれば。ポアロって読んだことないかも!とそんな自分に驚きながら読みました。犯人も最後まで私は全くわからず。意外中の意外でした!他も読みたくなりました!子どもよ、出会いをありがとう。2023/09/17
みどりむし
4
村で過去に起こった事件のどれか一つをジョイスは見たから殺されたのかな〜なんて思いながら話読んでたら全然違った。ポアロシリーズは出てくる内容全てが事件に絡んでくるのにすっかり忘れてた。挿絵のポアロさんが若々し過ぎてちょっと笑ってしまう。2024/01/31
xuehuabing
1
クリスティー晩年の作品。それなりに読めたが物足りない。2023/04/10