ハヤカワSFシリーズ
進化の設計者

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  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152088482
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

先進国がユビキタス社会を実現した2036年、世界中で異常気象が頻発していた。横浜の海洋開発研究機構(JAMTECS)の吉野尚美は、気象予測シミュレーションが大型台風の進路予測を大きく誤った原因の究明に追われていた。阪神北市では福祉事業を妨害する団体を調査中のジャーナリストが失踪、高齢福祉課の日向拓海が警察と合同調査を進めることとなる。この頃、日本主導の巨大人工島建設計画が進行中のスマトラ沖で、原人化石の発掘作業を進める古生物学者が行方不明となった。JAMTECSの山城星良は、事件の背後に潜む優生学的思想を持つ集団“ユーレカ”の影を追う。3つの事件を繋ぐ謎が明らかになるとき、生命観の問い直しを迫る驚愕の真実が顕現する―次なる進化の階梯を予兆する書き下ろし長篇。

著者等紹介

林譲治[ハヤシジョウジ]
1962年北海道生まれ。臨床検査技師を経て、1995年『大日本帝国欧州電撃作戦』(共著)で作家デビュー。確かな歴史観に裏打ちされた架空戦記小説で人気を集める。2000年以降は、『ウロボロスの波動』『ストリンガーの沈黙』と続く「AADD」シリーズをはじめ、『記憶汚染』(以上、早川書房刊)『侵略者の平和』『暗黒太陽の目覚め』など、科学的アイデアと社会学的文明シミュレーションが融合した作品を次々に発表し、新時代ハードSFの旗手として活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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レイス

4
あまり面白くなかった。女性の登場人物が活躍してくれるのはいいけど、似たようなキャラクターで区別しづらい。猫も美海もユーザーとしてユビキタスを使いこなしてるのであってシステムに介入というのは無理だと思う。ネタはいいんだけどね。海洋都市とか、機動潜水システムとか、その巨大な母船とか、猫とか。エピジェネティックは初耳だったのでスマホで勉強した。2023/11/17

tetsu

4
★3 このところSF小説ではずれを2冊ひいたが、これはまあまあか。 タイトルが本文とうまくリンクしてない気がするが、大規模な海洋開発など、映像的には映画化されてもいいかも。2014/04/24

Ujiro21

3
主人公達の日常的な話は面白く、海洋都市は心躍る。日の目を見ることが皆無の海洋研究所周辺を主人公にしていて面白く読めた。一方で、カバーのイメージから脱却できず逆に読んでいてチープな印象を受けてしまい残念。猫が可愛くねぇ2020/05/16

ろびん

3
拳銃突きつけながらベラベラ語り出すのは余りにも……。2018/11/24

nuppepo

3
本格的なSFなんだろうけど、オチにあまり共感が持てなかったな。SFの部分の描写が多すぎて、登場人物の描き方が希薄だった所為だろう。それに集団ユーレカの扱いも淡泊だったし。それでも次の文章はお気に入りなんだけど・・・「何か最適かは、価値観によって異なるってことです」2012/10/01

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