• ポイントキャンペーン

ハヤカワSFシリーズ
凹村戦争

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152085566
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

内容説明

「あの星はどこからき来て、どこへ行くのか?でも、ぼくには行き先がない」山に阻まれ、携帯電話もラジオの電波も届かない、隔離された場所、凹村。中学3年で受験生の凹沢アルは、村以外の世界を拒む凹伴ハジメ、楽しければ何でもいい凹坂カヨら同級生たちと、何も起こらない平穏で平坦な毎日をおくっていた。そんな日常を嘆き、上空を通り過ぎていく不思議な流星に願いをかけるアル―「この平和な村がどうにかなっちゃえばいい」。直後、村に降ってきたそれは、小さな世界に落ちてきた大きな世界への入り口になるはずだったのだけれど…。偉大なる2人のウエルズに捧げる、ささやかな戦争と、やさしい終焉についての物語。

著者等紹介

西島大介[ニシジマダイスケ]
1974年生まれ。漫画家。映像作家。SFマガジン、ファウスト、ユリイカ、新現実、STUDIO VOICEといった批評誌や文芸誌で、ボーダレスに作品を発表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マウリツィウス

13
【古典SF総集編】西島大介提供の娯楽SF世界論は壊滅的意味での表徴=邪悪と人間性の求道した試論を意図的に排除した功績も兼ねる。叙事詩と古典SFが束ねた古典領域を破滅させるもその史実と事実と幻想をツァラトゥストラ引用を込めて吸収偏在させた状況劇場が寺山修司敬意、ゴダール=SF合計は異端/正統を合併集合させた意味で成功している究極典型。原典映画の諧謔を知り尽す作家は旧来像に含まれるナンセンスを根絶否定した。しかし、その序文、招かれざる客が到来を告げた必然根拠は最悪ケースとして神話論を帰結、再現される偽古典派。2013/05/27

七色一味

11
えっと、図書館にて読破です。NDCで726.1。ふ~んと思いながら一般書架へと歩く。で、疑問。726? 720? 700? なぜ、700? NDCでの分類では──ン十年前の大学での勉強という脳内金庫を開けて、図書館学という棚を開けると、700は芸術・美術では?という回答が。なぜ? ──まぁ、簡単に言っちゃえば、マンガでしたわ、これ。よもや「あの」早川書房で、漫画文庫を出しているとは、正直私は、知りませんでした(゜o゜; 中身は、シュール。そして不条理。表紙の絵に騙されるな、と(良い意味で)叫びたくなる^^2011/10/30

海猫

6
良い意味でも悪い意味でも読んでいて照れ臭い。2010/12/26

roomy

4
火星人かわいかった〜笑 西島さんの画はかわいいな。2011/10/29

3
3.5 再読。ポスト新本格ブームにハマっていた高校の頃読んだ。オーソン・ウェルズのラジオドラマ版宇宙戦争をメインに、古い名作映画などのオマージュを散りばめつつ、田舎の閉塞感を描くSF。スマホが全国に普及して情報が均一化された今の若者には、なかなかこの閉塞感は伝わりづらいかもな。独特の絵柄もそうだし、そこはかとないサブカル臭が読む人を選びそう。昔は結構好きだったけど、今読むとちょっと青臭い感じがしなくもない。それ込みで楽しめるかどうか。しかし、なによりクリエイティブ・コモンズになっているのが驚いた。2022/09/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/578767
  • ご注意事項