内容説明
時は流れ、街は変わり、人々もうつろってゆく。探偵だったルー・グリフィンは教師となり、作家としても成功していた。だが一本の電話が、ふたたび彼を混沌の街へと誘う。長年行方不明になっていた息子らしき青年が、重傷を負って入院しているというのだ。急ぎ病院を訪れたルーは、そこで意外な言葉を聞かされる…ハードボイルドに新たな風を吹き込む傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いそぴ
1
『黒いスズメバチ』の次の話だからいくらか分かり易いかと思えばアルコールは絶ってるわ、大学で教鞭取ってるわでスタートから大ダメージ。そして人探しにのめり込んで教職も私生活も放り出して、ってグリフィンは結局ずっと自分探しをしていた、という話ですね。ポール・オースターっぽいかな。私は好きだけど、合わない人にはすごくつまらないでしょうね。邦訳の3作品読了。他も読みたいです、ハヤカワ様お願いします！！2021/01/12
