ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 混戦

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ハヤカワ・ミステリ文庫
混戦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150707101
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

139
この話はあまり競馬界での出来事というよりも、ミステリーロマン的な色彩がつよい作品だと思いました。主人公はエアタクシーの操縦士で、そこで遺産や競馬界のことが絡んでくるのですが、まあ楽しめました。最後は主人公がどうなったかということで読者の予想に任されたのでしょうか?2016/11/29

bookkeeper

17
★★★★★ 再読。主人公は零細エアタクシー・パイロット。人生に絶望し、人との関わりを避けて閉ざしていた心が、ゆっくりと開きだす。 騎手と双子姉妹とで川辺で遊ぶシーン、難病の家族のいる悲しみが胸に迫る。ほんの数ページだが競馬シリーズ屈指の美しさ。ナンシイのセスナ機を捜索するシーンは、茫漠たる大空の恐ろしさに手に汗を握る。 経済的な苦境にあっても、将来に辛い別れがあるとしても、彼らは確かに豊かな人生を歩んでいると感じられる。 「記憶に値するなにかがあるがゆえに、君たちはいつまでも今年の夏を覚えている」2018/11/13

ぺぱごじら

17
主人公は訳ありのエアタクシーパイロット。フランシスお得意の『ロマンス路線』作品。25年以上前の読了だけど、この作品の始めとラストと『事件の理由』だけはしっかり覚えていたが、ヒロインのことをすっかり忘れていた(笑)。途中のアドベンチャにはハラハラ。二作前の『罰金』から一作空け、またその設定かハードボイルドも大変だなとか悪いこと考えてはいけません(笑)。2015-302015/02/28

bapaksejahtera

12
シリーズ第四作まで読んだ所で九作目の本作。基本的に読者から好かれる主人公が活躍するスタイルなので安心して読み進む。今回の主人公はパイロット。輝かしい職歴を持ち乍らあれこれ抗弁せず、今は小さなエアタクシーの雇われパイロットとして鬱屈した日々を送る。離婚もした。彼の顧客には競馬関係者が多く、花形騎手と家族を顧客とするうち、頻繁に不可解な事故に見舞われる。雇い主や競争会社との軋轢をしのぐなか、結構人の公爵を巡る詐欺事件を暴き出す。多少常套的な友人恋人の離反シーンを経て、最後はハッピーエンド。まずは良しとしよう。2021/11/07

たこやき

9
飛行機の爆破! から始まる物語。いきなりの事件に、ゆっくりとした事後処理。爆破犯の正体から、飛行機を駆ってのシーンに、真犯人との戦いへ……と緩急のつけ方が見事。まさに、主人公・マットの心の動きと繋がっている、ということなのだろう。しかし、真犯人に狙われた公爵が凄く「守ってあげたい」と思うのが印象的。同考えても、ダメなおっちゃんなんだけど、マット同様、この人が被害に遭わないでほしい、と思ってしまった。2013/02/12

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