内容説明
高速で移動する人の時計が遅れたり、波であり粒子でもある物体が見つかったり、物理学の超絶理論は常識の遙か高みをいく、ファンタスティックな現象の目白押しだ。しかし、それを唱えるに至った物理学者たちの考えは、ジョークの種になるほどシンプルないくつかの原則に導かれている。その一つが「牛を球とみなす」ことだ…天才物理学者が備える物理マインドの秘密を愉しみながら共有できる傑作科学読本。
目次
第1部 プロセス(明かりのあるところを探せ;数の技法)
第2部 進歩(創造的剽窃;洞窟の中から見通す秩序)
第3部 原理(対称性に始まり、対称性に終わる;終わらせるには及ばない)
著者等紹介
クラウス,ローレンス・M.[クラウス,ローレンスM.][Krauss,Lawrence M.]
1954年生まれ。ケイス・ウエスタン・リザーヴ大学で物理学・天文学を教える理論物理学者。一般市民を対象にした科学教育にも熱心で、ポピュラーサイエンスの著書も多く、先端科学のわかりやすい解説と読者の興味を巧みにそそる筆致には定評がある
青木薫[アオキカオル]
1956年生、京都大学理学部卒業、同大学院修了。理学博士、翻訳家
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