ハヤカワ文庫<br> ルアン先生にはさからうな

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ハヤカワ文庫
ルアン先生にはさからうな

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  • サイズ 文庫判/ページ数 371p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150501914
  • NDC分類 936
  • Cコード C0198

内容説明

カリフォルニアの高校で、海兵隊出身の新米女性教師ルアンが担当したクラスは、問題児であふれていた。乱闘騒ぎは日常茶飯事、傷害事件も発生する。ドラッグ常用者や妊娠した女生徒まで出てくる始末。こんな状況をまえに、ルアンは教師として何ができるのか。アイデアに満ちた戦略、諦めない行動力、そして励ましの心―四年間の教師生活を通して、教えるとはどういうことなのかを体験的に描く渾身のノンフィクション。

目次

犬が食っちゃった
オーキ・ドーキ・アーティチョーク
心に炎があるかぎり
ジョージは仲間を殺しちゃいけなかった
ウェストさん、おたくのお嬢さんは素敵です
稲妻ジョーンズ
本音で話をしよう
手持ちの道具がカナヅチだけなら
おまえなんか本当の教師じゃねえ
ジュニア・アドヴァニ〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リュウジ

9
★4 日本のドラマ教師のような単細胞系熱血ではない。相手は人生に希望が持てない、英語の読み書きが不得手な移民生徒や屈折した生徒たち。知識も教えるがそれ以上に彼らに教えるのは自分の生き方を考えること。厳格な公的ルールがある一方で教師にある程度の裁量も与えられ、日本では考えられないやり方で子供たちに向き合う。それでも掬った手から零れ落ちる子もいる。が大学へ巣立つ子もいる。だから彼女は教えていく。しかし日本の高校で「世界はけっして公平になりはしないから/P305」と生徒たちに言ったらどうなることだろうか?良書。2022/09/29

クイックラック

2
ほぼ20年ぶりに再読。 元海兵隊だった教師の自叙伝なんだけど、生徒に真摯に向き合う態度だったり、話の流れが上手すぎてフィクションのようにも感じる。 ただ大事なのはこの話が実話かどうかではなくて、人がものを教えるのに大事なことは何か、ということだと思う。実際失敗したエピソードもあるけど、ジェイ先生ほど生徒たちを信じた熱意ある先生はいないし、彼女の生徒がだんだんきらめいていくのは読んでいて心が暖まる。2019/07/01

釈聴音

2
教育の可能性を強く感じる。これが「プロの仕事」というものなのだろう。2013/05/14

Kazumi Miyake

1
涙なしには読めない、そしていつも勇気と元気をもらう本。過酷な状況に置かれても立ち上がるルアン先生。もう一冊の『へこたれない』はもってるんだけど、こちらはどこへいったのか・・・

ブルーローズ

1
表紙はかわいい・・・がこれはフィクションではない。 合衆国の公立学校で教師をすること、の覚悟。日本でも家庭の多様性に教師は苦慮しているらしいが、ルアン先生くらい覚悟を決めないと乗り切れないね。2010/04/13

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